十六歳のモーツァルト
十六歳のモーツァルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの [ 小倉 孝保 ]読了。
幼少期から音楽の才能に恵まれ、豊かな才能に恵まれながらも十四歳で脳腫瘍が発症し、十六歳で早逝した天才のドキュメンタリー。
前半は、溢れる才能をいかに育むかに腐心する母親の様子、それに素直に答える息子が描かれる。天才だけど普通の男の子。
それが中盤には壮絶な闘病期となっていく。
そして後半にはわずかな救いの光と共に終焉にむかう。
終始、静かな語り口はかわらない。
病と戦いながらも自分を保ち続ける強さと優しさに心を揺さぶられる気持ちになる。
純粋で善意の物語に心が洗われるように思う。
自分も真摯に生きたいと思った。
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