羽田→JFKの機内食
10年以上前からブログで国際線機内食の感想を書いてきました。そもそも国際線に乗る回数が年1−2回ですから、記事の数としては大したものではありませんが、時間とともに変化するものです。国際線はほとんどの場合、日本航空にお世話になっています。
僕がJALの国際線に乗るようになった頃は、各座席にその便の機内食のメニューが配られていました。着席してまず機内食のメニューをみることを楽しみとしていたので、これが経費削減のためになくなったときにはショックでした。
その後、企業とのコラボなど色々な構造改革(?)を経て様々な味が登場しています。共通しているのは限られた条件の中でのアイデアが感じられることです。
離陸して比較的早い時間に飲み物とあられミックスが配られます。いつからこの「あられミックス」になったのか、あまり記憶にないですが、個人的にはこれをいただくと、「いよいよ空の旅が始まるぞ」という気持ちが盛り上がります。
その後まず最初の機内食が供されました。この機内食で使用される、JALのオフィシャルカラーをまとったサイドディッシュ用の食器とトレイは、数年前に開発されました。以来、その機能的なデザインに感服しながらいただいています。
サイドディッシュの食器は外側が赤、内側が白い正方形の小鉢と透明な蓋が三つずつと、その三つを並べる白いトレイから構成されています。それぞれのサイドディッシュの蓋は裏返すと小鉢を置けるようになっています。さらにこの蓋はトレイにピッタリとはまるようになっています。裏返した蓋を3つ並べるとトレイが蓋をされたような状態になるのです。そしてトレイと蓋の間の空間に、サラダやメインディッシュの蓋、使い終わったドレッシングの袋などを収納することができるのです。狭い機内食のテーブルスペースを大変有効に使えるデザインだと思います。
肝心のメニューですが、メニューとともに説明が加えられています。
「JALは、未来に夢を抱く若き料理人たちが自らの手で世界への扉を開こうと勇気を持ってチャレンジする料理人コンペティション「RED U-35」に協賛しています。」
「上位入賞者6名による機内食をご用意いたしました。季節ごとに2名のシェフによる若さ溢れる自由な発想でのメニューが登場します。」
とのこと。サイドディッシュも彼らの手によるものだそうです。
メインディッシュの選択はチキンとビーフの2択なのはいつもと一緒です。僕が選んだのは「牛バラ肉とトマトのピリ辛煮込み」でした。やや横長の白いトレイの右半分がご飯領域です。白いご飯領域の奥側に緑のインゲンが二本、彩りを添えています。左半分のおかず領域では、インゲンと並ぶようにして付け合わせのポテトが配されています。その手前側が「牛バラ肉とトマトのピリ辛煮込み」の領域です。オレンジ色のソースに煮込まれたビーフの上に赤い刻みトマトが少量乗せられています。全体としてはご飯の白、インゲンの緑、ポテトの淡い黄色が赤いトマトソース煮と色の対比をなしています。食べてみると、中華風でした。エビチリソースのビーフバージョン、という感じ。ご飯はモチモチとしていて、合わせて美味しく食べられました。
サイドディッシュは3つ。1つ目がジャガイモとスモークサーモンのシーザーサラダ風。スモークサーモンの香りがとてもよいアクセントになっていました。クルトンだったのかな、サクッとした歯ごたえの食感も良かったです。2つ目は豆乳クリームの胡麻豆腐。白胡麻の香りに甘い豆乳クリームの組み合わせで、ピリ辛煮込みに対してほっとする味です。最後は野菜のオムレツ。ブロッコリーとミニトマト。こちらもホッとします。サイドディッシュらしく出しゃばらずに安心感があると思いました。
全体として中華と洋風の味が1つのメニューとなっていて、日本の航空会社ならではのメニュー構成になっているように思いました。
そして着陸前には、吉野家とのコラボの牛丼が供されました。ここ数年定番となっている感じです。牛肉と甘じょっぱい醤油味は黄金の組み合わせでしょう。安定の一品として、是非続けて欲しいと思いました。
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