そういうカメにわたしはなりたい
新元号になってもう半月以上が過ぎてしまった。本当にあっという間だ。
僕が生まれてから50年以上経つけれど、考えてみたらこれだってあっという間だった気がする。
50年ほど前、なんのことやら全然わからなかった。
40年くらい前、楽しいとか、ツライとかっていうことがなんとなくわかってきた気がする。
30年くらい前、大した努力をしなくても、自然に進歩できるような気がしていたような気がする。
25年くらい前、自然には進歩できない気がしてきた。でも、頑張る環境にさえ身を置いていれば、自然に進歩できるような気がしていた。
20年くらい前、自分の能力のなさを、改めて実感した。歩みがのろい。ウサギとカメに例えれば、自分はカメだなと。
ウサギにはなれそうもないなと。でも、努力を続けることだけはできそうな気がしていた。体力、粘り強さ、諦めの悪さには自信があった。
10年くらい前、地道な努力はまだできそうな気がしていた。ただ、時間が短く感じられるようになってきた。
そして今。
光陰矢の如し、を実感している。自分史上最速。そして毎年、日々、時間が短くなっているように思う。
自分は全然進歩していないのに、時間ばっかり過ぎていく。時間は確実に進んでいる。それを子供達の成長が実感させる。
加えて最近では、20年前と同様の体力勝負が続かなくなってきた。体力だけが取り柄のように思ってきたのに、これは痛い。
経験から学んでましになっているところもたくさんあるとは思う。(思いたい)けれど、どう考えても「成熟」という言葉からは程遠い。若々しさのない未熟さなんて最悪だ、と思うけど、そうなんだから仕方ない。
それでもまだ、自分に伸びしろがあると信じたい。何しろ「伸びて行く」というありがたい名前を親からいただいたのだ。
焦るわけではないが、やりたいことはいっぱいある(ような気がする)。最近では次の世代のことも考えるようになってきた。歳をとるというのはこういうことかもしれない。
人生100年時代というけれど、すでに生まれて半世紀以上が経ってしまった。これから半世紀生きることは難しいかもしれない。
このまま時の流れが加速するとなれば、残りの時間はあっという間だ。でも、できるだけ長い間、登り続けたいと思う。
僕はカメだ。
ウサギになりたいとは思わない。実際、なれないし。
ただ、ガッツのあるカメでありたい。
そういうカメにわたしはなりたい。
それならできる気がする。
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