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JAL成田→ボストンの機内食

 米国肝臓学会に出席するため、出張でボストンに行ってきました。米国東海岸へのフライトでは、半日近く座ったままです。なので、この時間をいかに充実させるかが大きな問題です。映画を見るのもいいし、読書もいい。溜まっている仕事をするのにも良い時間です。この時間にアクセントをつけてくれるのが機内食です。少なくとも僕はそう思っています。
 これがさみしいと、飛行機の旅もなんとなくさみしくなりそうな気がします。ですから機内食は重要です。でも、狭い機内ですから様々な制約があるのだろうと想像します。特にJALの経営が大変だった(と報道されていた)頃にはメニューにも苦労の跡が偲ばれました。
 最近はワインボトルを含めて食器はプラスチックとなりました。軽量化、デザインなど色々な点で改良がなされているように思います。料理の幅も広がったのではないかと思います。苦労というよりも様々な工夫が感じられるので楽しみながら食べられます。
 それから、搭乗して改めて感じたことがあります。エコノミークラス、広くなりましたねぇ。シートがすごくよくなっています。
 もう15年以上前になりますが、僕が留学した頃、エコノミークラスは今よりすごく狭かったです。(そう記憶しています。)前の椅子との空間をかせぐため、僕は目の前のポケットに入っている雑誌や機内販売のカタログなどをまとめて上の荷棚に入れていました。そういった本の厚みなんて3cmにも満たないけれど、それでも随分広くなって楽になるような気がしたものです。それほど狭いものでした。
 今は椅子が良くなって、かなり薄くなったようですね。おかげで大変快適です。背もたれの角度もなかなか良くて、あまり倒さなくても十分快適でした。これは食事をしたりする時にも大きなメリットです。
 これはゆっくり楽しめそうだ、、、と思っていると、スナック(あられ)と飲み物が出てきました。
 僕がいただいたのはアップルジュース。アップルジュースはなんとなくボストンとかニューヨークのイメージです。サンフランシスコとかカリフォルニアとかならオレンジジュースかもしれません。僕の薄っぺらいステレオタイプ的な知識が透けて見えそうですが。まぁ、いいでしょう。
 しばらくして夕食の時間になりました。これも、昔は機内食のメニューが膝の前のポケットに挟んであったのですが、JALが苦しくなった頃からメニューがなくなりました。今回は、記憶の中では初めて、メニューが機内放送で紹介されました。もちろん、自分の皿を選ぶ時にも改めて説明していただけますが、これはなかなか良いアイデアですね。(帰りにはなかったので、これはキャビンアテンダントのかたのオリジナルかもしれません。)
 で、今回のメニューは、豚汁とスパゲッティ+ハンバーグからの選択でした。ビーフとチキンの選択肢だったのはもう、今は昔。でも2種類のメインディッシュから選ぶ、というところは変わりません。好みは色々あるでしょうし、なんとなく推しているのは豚汁のように感じたのですが、僕的により「興奮する」メニューはハンバーグです。
 やっぱりハンバーグでしょう。
 赤と白のJALカラーの食器で供される3つの小皿とトレイを初めて見て感動したのは2014年でした。改めて大変機能的にできています。小皿のフタを裏返してトレイに並べて三つ乗せると、トレイとフタとの間の空間に不要のプラスチックやビニールなど折りたためるゴミを収納できます。
 そして以前と大きく変わったのは暖かい皿のふた。以前はアルミでしたが、最近は透明なプラスチックになりました。以前と加熱方式が変わったのかな、、、。
 などと思いながらまずは野菜から。根菜の角切りがあえてあるサラダ。葉物がちょっと欲しかったけど、今は高いからなぁ、、、なんて思ってしまいました。
 三つの小皿の一つはキノコ、キャベツ、春菊、鶏肉がほのかなしょうゆ味とともに和えられた一品。「和」な感じがします。さっぱりしてなかなか美味しゅうございました。もう一品はとちょっと酸味の効いたツナポテトサラダ。ちょっと洋風です。雰囲気が変わって箸休めにはなかなかよろしい。そして最後の一皿がフルーツポンチ。あんずの甘酸っぱさが印象に残りました。
 冷たい小皿とサラダをちょこちょこ頂きながら、メインのハンバーグとスパゲティに食を進めます。ハンバーグの横にはメニューで紹介してもらえなかったソーセージがお皿を盛り上げていました。それぞれに「肉」を主張する味で存在をアピールしていました。スパゲティはいわゆる洋食のナポリンタン・スパゲティです。分量、存在感は、付け合わせというより主食の地位を獲得してしまいそうなほどです。「ハンバーグのせナポリタン」と言っても過言ではありません。これにパンとハーゲンダッツのアイスクリームがつきますから、十分なボリュームです。加えて味のバリエーションが豊富なのでとても満足して最初の機内食をいただくことができました。
いつもならその後軽食が一度出されるのですが、今回は眠っていたらしく逃してしまいました。貧乏性なのでちょっと残念でした。
そして最後に、着陸の一時間半前にもう一度食事がでました。今度は吉野家の牛丼です。紅ショウガと溶き卵も含めて安定の味。付け合わせはコールスローと杏仁豆腐でした。この組み合わせもなかなかよろしゅうございました。着陸前に元気をもらった感じです。
全体として、いろいろな味を楽しむことができて大変満足いたしました。

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