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駄文を書いていて思うこと

 駄文を書き連ねるにもそれなりに工夫をしたり推敲をしたりしているものです。そんな時に思うのは、「が」はすごく便利な言葉です。同時に文章をつまらなくする危険な言葉のような気がします。

 助詞として目的格と主格のどちらにも使えます。特に、短くて構造が単純な文章ではこの傾向が強そうに思います。

 僕が水を欲しいと思う時、強調したいところだけを抜き出して

①「僕が欲しい。」

②「水が欲しい。」

と言うのは、どちらもオーケーです。

「水を欲しい。」

でも成り立ちますが、やや不自然な感じがします。

「水をください。」

では「を」を「が」に置換することはできません。置換できるときとそうでない時がありそうです。「は」と「が」も同様のことが言えると思います。

 「を」は目的格を表す場合にしか使えませんから、この場合「を」を積極的に使い、同様に、主格を表す場合に「は」を積極的に使って「が」を温存しておくと、後の表現に幅や余裕が出てくるように思います。

 けれど、世の中の使われ方を見ていると、せっかくどちらでも使えるのに、「が」を安易に使うことが多いように思います。「を」や「は」を使うには、前後の言葉たちをじっくり考える必要が出てくるので、「が」で済ませてしまうと楽なのでしょう。

 文章の中心的内容となる名詞が決まった時、うしろで叙述する助詞の工夫で、文章に雰囲気を加えることができるような気がしています。

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