医学教育学会初参加
医学教育学会という学会に初めて参加してきました。今回は協同演者としての参加だったので、緊張することなく勉強主体で行ってきました。
開催地は和歌山。当番会長をされた和歌山県立医科大学理事長・学長の岡村先生のお話は特に心に残りました。和歌山県立医大がどのような背景をもち、その上でどのような医学教育を目指しているか、というお話でした。それぞれの施設にはそれぞれの歴史があって、そのストーリーの中で人材育成をしているのだということがよくわかりました。
今回参加して一番印象深かったのは、医学教育にかくも熱い情熱を傾ける人が、かくも多くいるものか、と言うことでした。「生涯現役」みたいな方もたくさんおられるようでした。
何と言っても日野原賞っていう賞があって、その日野原重明先生が毎年講演をされているとのことです。今年の懇親会にもおいでになって、
「僕はもうすぐ103歳になるんだけれど、、、」
とスピーチをされました。そこで
「2020年には東京オリンピックがあるし、、、」
なんて話しておられます。
学会賞の受賞スピーチでも、
「日野原先生には遠く及ばないけれど、日野原先生のお年までにはあと40年ある。少しは近づけるんじゃないか。」
なんて調子で60台の先生もやる気満々。いやいやどこまで学び続けるんじゃ、、、さすが医学教育学会。
また、口頭発表ごとに拍手で終わると言うのも新鮮でした。他にもそう言う学会はあるようですが、僕は初めての経験でした。何となく、お互いに「がんばれー」って感じがあっります。やる気をうながすようなポジティブフィードバックで終わらせるのは、確かに指導医講習会で勉強したことです。
「言行一致してるわ、、、」
と思いながら参加していました。
今回参加して、同じことを教えるにも、その方法論によって伝わり方が違うのだということ、指導には適切な評価が欠かせないことなどが改めてよくわかりました。
ただ、そういった方法論は確かに大切だけれど、その前に、それと同時に、伝えるものを持たなければいけないと思いました。 まだまだ勉強がたりません。
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