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嬉しかったけど、我ながらいまいちだと思ったこと

しばらく前、ある学会の関東支部例会での話です。

この例会、二ヶ月に一回程度の頻度で300回以上開催されています。単純計算で50年以上続いていることになります。この例会の会長は毎回かわります。ある時、その会長を僕たちの親分がやることになりました。


それだけの頻度で行われていますから、毎回、ある程度ルーチン化した感じがあります。301回と302回では、演題こそ違いますが、プログラムやその進行は極めて似ています。そしてその学会進行の中心的なところは学会屋さんが仕切ってくれています。ただ、それだけではスタッフの人数が足りないので、会長の部下(今回は僕たちの仲間)が当日スタッフとして仕事を手伝います。スタッフの仕事を割り当てられた人達は早いうちに会場入りして配置についています。

幸い、僕は特別な仕事を申し付けられてはいなかったので、枯れ木も山の賑いとばかり、聴衆として参加するため、定刻に会場に到着しました。

「おつかれさまぁ」

なんてねぼけた挨拶を同僚にして、受付をしていた女性に会費を支払いました。

するとその女性から、突然、

「あの、この間の『脂肪肝』の講義おもしろかったです。」

と言われました。

「へっ?」

想定していなかった言葉に、一段と間の抜けた声を出し、目をパチクリさせて相手をまじまじと見てしまいました。

若い、かわいらしい女性です。スーツを着ていたので学会屋さんかと思っていたら、自分の大学の学生さんでした。クラブ関係かなにかでかり出されたのでしょうか。自分の学生時代を考えると信じられないことですが。

この想定しなかった一言は、かなり嬉しいものでした。嬉しすぎて照れてしまいました。で、単純な僕はその日一日気分よく学会参加ができたのでした。

学会が終わっても、その余韻は続いていました。やっぱり嬉しかったので、夜、夕食を食べながら家族にその話をしたわけです。そして

「時間をかけて準備するといいこともあるんだよね。」

と、得意満面の僕。そこへ、

「それでその時、なんて返事したの?」

と家族からの質問。

「!!!」

「覚えてない、、、。」

そこから家族全員で集中砲火です。

「そこで『次の講義も期待しててね』くらいのことをさらっと言えれば少しはマシなのに。」


「そこで照れちゃうから、ただのにやけたオヤジになっちゃうんだ。」

「もう若くないんだから、照れたって可愛くないんだよ。」

「もともとさわやか系じゃないんだし。」

もう散々です。オヤジ狩りもいいところ。

まぁ、確かにおっしゃる通りです。でもさ、不意打ちで嬉しいことを言われると、動揺して素が出ちゃうんですよ。

「素」は「ただのオヤジ」ですよ。どうせ。

でもいいんだもん。やっぱり嬉しかったんだもんね。

「ただのオヤジ」はね、愚直に仕事をするしかないんですよ。そして、たまにしかない、そう言うちょっとした、イイコトをモチベーションに日々頑張っているわけですよ。

なんて心の中で自分を納得させたのですが、確かに、もうちょっとカッコいいリアクションができたら良かったのに、、、とも思ったのでした。

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