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英文タイトルなどでの大文字小文字の使い分け Title case

米国の学会に演題登録をするため、抄録を作成していてちょっとまとめておこうと思ったこと。

英文タイトルなどでの大文字小文字の使い分けです。

通常、文頭の一文字、固有名詞の最初の一文字などに大文字をもちいてあとは小文字になります。

あとは、なにかを強調したい時、全部大文字を使う場合があります。

When I was in New York, I ate bagels everyday.

で、bagelとかeverydayを強調したい時、

When I was in New York, I ate BAGELS everyday.

When I was in New York, I ate bagels EVERYDAY.

みたいにやると、強調したいものが分かりやすくなります。

確かに、一文字一文字が大きくて、よりインパクトがあります。ただ、文章全部が大文字だと、とても読みにくくなります。

WHEN I WAS IN NEW YORK, I ATE BAGELS EVERYDAY.

元の文章より区切りがつきにくいのですね。

文頭や固有名詞が大文字になるだけで随分と読みやすくなります。

一方、こういう書き方もあります。

When I Was in New York, I Ate Bagels Everyday.

大文字をUpper case、小文字をLower caseと言いますが、Upper caseとLower caseを両方使うこの書き方は、Title caseと呼ぶのだそうです。

実際、本や映画、論文、スライドプレゼンテーションなどのタイトルで、本文と区別する時にこういう書き方をよく目にします。American English writingにおいては、フォーマルなスタイルという事になっているそうです。

学会発表などのスライドも英文で作成するときは、タイトルはこのスタイルで表記するよう、僕は指導されました。

でも、その使い分けのルールは、これまで僕の中であまり整理できていませんでした。 で、今回、学会に演題を投稿するにあたって、締め切り前日の夜中に悩み始めてしまったのです。

何を今更、、、という気もしますが、まぁ、お約束の逃避行動です。でも、何となくやってきたことに疑問を持ってしまうと、気になって気になって、、、。

既に、タイトルは決まっているのですが、この大文字小文字をいい加減に書いて査読者の心証を悪くしないらだろうか、、、みたいなことを考え始めたら、前に進めなくなってしまったのですね。ちなみにこの学会の演題採択率は50%程度と聞いています。

Title Caseの基本ルールは以下の通りのようです。

1)名詞、代名詞、動詞、副詞、形容詞などは大文字で始める。
2)冠詞、前置詞、接続詞は小文字で書く。

でも、thatなんて、代名詞だったり接続詞だったり、関係代名詞だったりします。自分の中でかなりあやふやでした。

上記基本だけおさえた上で、米国肝臓学会(American Association of Study of Liver Diseases、通称:AASLD)の機関誌、Hepatologyの目次を見てみました。

基本ルールはだいたい守られています。関係代名詞「who」は「Who」と表記されていました。加えて、すこしファジーなところがあるようです。

例えば前置詞。

「in」「of」「for」などの前置詞は、確かに、すべて小文字で始まっています。一方、「With」「After」「Through」などは大文字から始まっていました。

どうも文字数によって決まるようです。3文字以下は小文字から始まり、4文字以上の単語は大文字から始まるようです。

ちなみに、「from」と「From」は両方見られました。まぁ、感覚的なものなのでしょう。

be動詞とその活用形「be」「is」「are」なども大文字で始める場合、小文字で始める場合、両方あるようです。動詞だから大文字のはずですが、短いと小文字で始めたくなるのでしょう。でも「were」なんて4文字ですもんね。

そのへんは論文によってバラバラ。native English speakerならではの感覚的な使い分けがあるのかもしれませんが、そんなのは外国人の僕にはわかりません。

僕の中では「基本ルール」に可能な限り忠実に従い、迷ったらその場でルールを決め、少なくとも、その発表に関しては一貫させようことで納得しました。

抄録締切のギリギリ夜中になって、こういうことに逃避するから仕事がツラくなるんだと思いつつ、何となくスッキリした気持ちになり、自己満足にひたって夜明けを迎えたのでした。

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