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最悪の始まり。でも負けへんで。

アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センター(NCBI)が運営する通称PubMedという学術文献のデータベースがあります。

このデータベースはインターネットが一般に広まる前からあって、その昔僕が研修していた病院では年間30万円位支払って購入していたような気がします。今は無料公開されています。いい時代です。

このPubMedは、以前からあってよく知られていること、多くの学術雑誌が網羅されていることなどから、医学・生物学分野で仕事をする多くの人達がこのデータベースで文献検索をしていることかと思います。

現在はさらに 『My NCBI』 というツールがあって、アカウント登録すると、自分の好みの検索式やフィルターや、覚えておきたい論文(抄録)を登録しておいたりと、いろいろな便利機能を利用できます。(無料です。)

各種便利機能の中で、僕が最も重宝しているのは、定期的に検索して新しい論文をメールで知らせてくれるアラート機能です。

僕はいくつかの検索語を月1回ずつ、検索するように設定してあります。検索は第一土曜日とか第二土曜日とかに設定できるので、一週間ずつずらして設定しています。すると、一週間に1回、毎回異なるキーワードで検索されて、最近一ヶ月間に新規でPubMedに追加された論文の題名がメールされてきます。それぞれの論文はPubMedのページにリンクが貼ってあるので、クリックするとPubMedで抄録を見ることができます。必要があれば全文を取り寄せる事になります。

メールで新しい情報をチェックできるので、漏れが少なくなってとても便利だと思っています。

(イロイロ自分に言い訳をしてメールをスルーしてしまう時もありますが、、、。)

先週末、仕事が一段落したので、お酒をちびりちびりやりなら送られてきたメールをチェックしていた時でした。

その中に何やらとても慣れ親しんだ内容の題名が、、、。がん細胞をつかった実験の論文です。僕たちの実験とそっくり。

僕が最初にそのアイデアを想起して、実験方法を考えたのは10年以上前。同じことをやるヒトなんて世界中にいないだろうとタカをくくっていました。

5年前に最初のとっかかりとなるデータを論文発表しました。その後、続報をまとめるのに苦しんでいる間に、台湾のグループが同じことをやり始めました。ヤバいと思いつつ、でも他にライバルなんていないだろうとまだタカをくくっていました。

なので、この間イロイロな学会でしゃべりまくり。これがいけなかったのかな。

そしたら、僕たちが考えていたのと全く同じストーリーが発表されてしまいました。ハーバード大学の研究室から。僕たちの方は、そっくりの内容ながら、現在までに3つの雑誌からRejectを喰らい、かなり落ち込んでいたところです。

早速全文をダウンロードしてみて見ると、彼らの方が実験もずっと洗練されてるし、実験量も遥かに多いし、データはきれいだし、ストーリーにもさすが、と思わせるところが随所にあります。

自分の力不足を痛感します。親分に報告したところ、とどめを刺されました。

「オレもそういう経験あるなぁ、、、。何回あったかなぁ、、、。でもその経験からすると、もう、その仕事は忘れた方がいいと思うよ。うん。そのほうが精神衛生上いいと思う。」

とほほ。10年の想いが、、、。

週の出だしとしては最悪ですが、目の付け所は悪くなかったのだと自分を慰め、再出発を誓った次第です。

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