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「松井秀喜の言葉」を読みました。

松井秀喜の言葉 」を読みました。

松井秀喜選手がメジャーリーグ挑戦を表明して引退するまでの10年間、筆者が取材して、雑誌「number」や、「週刊文春」などに掲載された記事をまとめて採録した一冊です。

著者は松井選手が巨人軍に入団したときからずっと取材し続けてきたとのことで、前書きには松井選手の背番号が55に決まったときのスクープをいかにしてものにしたか、というエピソードも添えられています。

題名にあるように、松井選手を取材した時の彼の言葉をもとに記事が構成され、それが一冊の本に編まれています。

数々の言葉から醸成される僕の一番の印象は「まじめさ」「ひたむきさ」でした。会話のほとんどが彼の「仕事」に関するものですから当然と言えば当然なのかもしれません。

でも、本当にまじめに、ひたむきに野球に打ち込んでいることがよく伝わってきます。その昔、「24時間戦えますか?」という栄養ドリンクのCMがありましたが、松井選手は本当に「24時間戦っていた」のでしょう。

読後、一歩後ろにひいたところから、改めてその言葉たちを眺めてみると、言っていることは多分いつもほとんど一緒です。状況が違うので細かい表現は異なりますが。

それは、現状をより良いものにするための視点を常に持ち続けることです。

諦めないこと、基本にかえること、前を見ること、地道な努力を続けること、それを信じること。

プロの選手ともなればそういった努力だけなら他の人もやっているかもしれません。

才能だけなら他にも、動揺の才能を持っているヒトはいるかもしれません。

逆境にあって、諦めない粘り強さを指摘する人もいるけれど、これだって、彼の「可能性のあるうちに諦める選手はヤンキースにはいない」という言葉にもあるとおり、松井選手の専売特許ではありません。

さらに数は少ないけれど、これらすべてを兼ね備えた人もいるかもしれません。一流と呼ばれる選手にはそういう人が多いだろうと想像します。

そのうえで、なおかつ本書に居並ぶ言葉たちからは、素朴で実直な空気が立ちのぼります。そういった性格を持ち合わせた言葉たちだからこそ、筆者も読者も共感し、素直に言葉たちに接することができるのだと思います。

僕が印象に残ったのはこんな言葉たちでした。

『数字に満足したらそれで終わってしまう』
『今できることをやるだけです』
『可能性がある限り、その可能性にかけたい』
『一歩一歩確実に積み上げていった方がいろんな意味で脆くない』
『結果の良し悪しを自分に問うのは、すべてが終わってから』

『起こったことを受け入れて、その中で自分のやれることをやっていけばいい』

そして特に印象に残ったのはこんな言葉です。

『監督の期待に応えたという満足感はちょっとだけある』

この控えめな言葉に強い説得力があるところがカッコイイと思います。

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