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「ネジと人工衛星」大阪のおっちゃん達、ええこと言うわ。

ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く (文春新書) を読みました。

東大阪市高井田地域は日本で最も工場密度が高いところなのだそうです。

単位面積あたりで116.4工場。東京大田区、単位面積あたり73.4工場の二位を大きく引き離して一番の町工場の地域とのこと。

本書は、この町工場の、おっちゃん達のインタビュー記事からなっています。

スプリング製造に始まって、金属加工、金型製造など、様々な町工場が登場します。表題にもあるように人工衛星「まいど1号」で話題になった株式会社アオキも登場します。

合計13のインタビュー記事ですが、多くは二代三代つづいている工場です。そのうちいくつかは親子(別々)のインタビューとなっています。

これらは大きく3つに分かれて紹介されていきます。

第一章「信用」

第二章「技術」

第三章「矜恃」

改めて読み返してみれば、この三点は全てのインタビューに共通していることがわかります。

職人肌の町工場のおっちゃん達がさらっと語る言葉の端々に熱い気概が感じられます。

「奇麗く出来るって何が必要かって言うと、技術ももちろん必要なんですけども、もう一つ技術の前にあるものが心ね。僕はそういうやり方です。」

「『あんたんとこ過剰品質や』言う人いてますよね。でもその料金はとってませんから、私のこだわりです。」

「安い外国価格でやってくれと。そこそこの品質ならコスト下げてくれ言いますねえ。「ここ日の丸の国でっせ」って言うんですけど、なかなか通用しないですね。」

「儲けなしにちゃんとしたもん作れと。作ってから値段もらえと。信用が大事やろと。値に合わせて仕事したらあかんと。」

「職人はこんなんあきまへんでという前に、ちゃんと作るためにはどんなふうにしたらいいか考えないかん。」

「銅鐸だとか銅鏡の復元もしてますのや。」
「テレビ局の取材を受けていたときに、たまたま新聞に弥生時代のレプリカがでけた、本物そっくりやという記事が出ていたんですが、それが樹脂で作ってあったんです。
 それでつい、「物は青銅器って書いてあんのに何が本物そっくりや。本物が青銅器なんやから、青銅でやったらいい。そしたら当時の工人の魂をしることができるのとちゃいますか」というてしまったんですわ。」

「お金で勘定したらお金の分しか仕事出来ませんわ。」

「社長がよく言うんでうすが、「儲」っていう字は「信じ」あう「者」ですね。信じ合う者が集まったら儲かるんです。最後の最後はやっぱり信じ合える人と人なんです。」

「うちしか出来ないから高く頂きますってことは通用しないですね。」

このおっちゃん達に比べれば僕なんか、エラそうにコメントすることなどできないのですが、誇らしく思えました。

「『日本の心』ここにあり!」

っていう感じです。

同じような『心』を持って仕事にのぞみ、、自分に出来ることを着実にやっていきたいと思います。

読み終えた時、素直にそう思い、前を向いていけそうな気がしました。

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