ずっと気になって、我慢してきましたが、飲んでしまいました。トクホのコーラ。意外に、、、と言っては失礼ですが、美味しかったです。
体に悪い食べ物があるのだから、体に良い食べ物もあっていいはずです。
特定保健用食品(トクホ)は、「国がお墨付きを出した健康食品」といったイメージでしょうか。
そのイメージに基づけば、コーラとトクホのカップリングに、僕は多少の違和感を感じてしまいます。
この違和感は、コーラに対する悪しき先入観からくるものかもしれません。
小さいころ、コーラを飲むと骨が溶けるなんて話を聞かされましたから。信じてませんでしたけど。
それでも、炭酸飲料が苦手な友達がいると、
「お母さんに骨が溶けるって言われて信じてんのか?」
なんて言ってからかった記憶もあります。
ビールが苦手な上司が、炭酸が苦手な理由として、大ボスから同じような事を言われ、苦笑していたこともありました。
実際、コーラが骨を溶かすなんてことはないはずです。でも、砂糖の過量摂取により虫歯になってしまうことはありそうです。肥満も注意しなくてはいけません。やっぱり健康に関してはマイナスイメージ。
でも、「健康にいいコーラだってあって良いじゃないか。」と考えた方がおられたのでしょうね。多分、その人はコーラが大好きだったんでしょう。
彼は考えたのでしょう。
カロリーをゼロにしてマイナス面を克服し、難消化性デキストリンを配合して脂肪吸収を抑制することにより、プラス面を加えることで「健康にいいコーラ」できるだろう。
そして、できあがったコーラには確かにそのような「健康機能」が認められました。そのお墨付きとして、トクホの称号を獲得した。
そう言うことだと思います。(そう思うことにします。)
HPをみると、メカニズムを示すグラフと根拠となる論文が示されていました。
掲載雑誌は「薬理と治療」。ちなみに、この雑誌は黒ウーロン茶のトクホ申請にも用いられていました。
2010年の7月号には難消化性デキストリン配合炭酸飲料に関する論文が3報出ています。この「難消化性デキストリン配合炭酸飲料」が「トクホのコーラ」のようです。
(1)難消化性デキストリン配合炭酸飲料の食後血糖値上昇に及ぼす影響 ―二重盲検ランダム化クロスオーバー試験― 浅倉里枝ほか Jpn Pharmacol Ther 2010 38(7) 621-6
(2)難消化性デキストリン配合炭酸飲料の長期摂取時および過剰摂取時の安全性の検討 鈴木深保子ほか Jpn Pharmacol Ther 2010 38(7) 627-35
(3)難消化性デキストリン配合炭酸飲料の食後中性脂肪上昇抑制効果の検討 鈴木深保子ほか Jpn Pharmacol Ther 2010 38(7) 637-43
(抄録だけなら無料で読むことができます。英語ですが。)
三つをまとめると、
難消化性デキストリン配合炭酸飲料を12週間にわたり3ヶ月間飲んでも副作用は特になく、食後の血糖値や中性脂肪の上昇はおさえられる。
ということのようです。
体に悪いメタボな食べ物への心理的障壁が下がったり、食習慣に影響しないように気をつけるのなら、悪くないと思いました。
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