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巨人軍は非情か

巨人軍は非情か 」を読みました。

この題、「巨人軍は非情である」というテーゼがないと成り立ちません。

僕はこの題の疑問文をすんなりと受け入れることができました。

確かに、かつて、エースとして貢献した選手も、成績がわるくなると封筒一枚でクビにされてしまう、、、なんていうマスコミ記事を読んだ記憶がうっすらとあるからです。

僕の記憶は正しいかどうか、かなり怪しいので、そのような事実があったかどうかは何とも言えませんが、「巨人軍は非情である」というイメージがある、もしくはあったのは事実なのでしょう。

それに対する解答、というわけではないでしょうが、巨人の現球団代表である清武英利氏のエッセイ集です。勝負の世界は非情でなくてはならないが、それだけで勝ち続ける事はできないし、その「勝負の世界」を維持し、発展させるために何が必要なのか、熱く語ります。

清武氏の著作を読んだのは2作目ですが、いずれも野球にまつわる豊かな言葉、エピソードに彩られています。

例えば、小笠原道大選手のエピソード。

ジャイアンツが小笠原選手を獲得しようとした時、球団代表の氏は第一回交渉の席で長文の手紙を手渡します。

そこには、小笠原選手をなぜ必要とし、いつから獲得を目指したのかなどが記されていました。

その手紙の中には、試合前の練習を黙々とこなした後、散らかったボールを自ら片付け、練習場の土を自分で整備している小笠原選手の真摯な姿を高く評価するレポートも紹介されていたそうです。

その後、小笠原選手は二度目の交渉で、ジャイアンツ入団を表明し、記者会見に向かいます。

このとき球団代表はこの急展開を予測していなかったようで、呆気にとられたと記しています。その球団代表に、小笠原選手は夫人からの手紙を手渡しました。

手紙の最後には

「私達夫婦でお手紙を拝読いたしました時、今まで当たり前、と思われてきた事に対し評価をしていただいた事をとても、うれしく思いました。」

と記されていました。

指導者養成講習とか、管理者講習なんてところで最近よく聞くのは「ほめる事」。でもその前に、よく見て、評価する事が大切なのだと思いました。

また、名監督、川上哲治氏の言葉なんかも紹介されています。

「本当に運をよくしようと考えたら、とことん努力すべきだろう。野球に、あるいは仕事に没入していれば必ず運に恵まれてくる。それが進歩というものだ。」

様々な名選手、才能あふれる人達のとてつもない努力を聞かされると、努力している事はイイワケにならない事を思い知らされます。努力する事は前提なんですね。

その上で、球団の運営を通して、いかにして人、選手を育てるかについて多くの紙面を費やします。人材育成への熱い気持ちが伝わります。この気持ちが、「巨人軍は非情か」という題への答えとなっています。

これだけ才能にあふれた人達が、これほどまでに真剣に、励まされたり、落ち込んだりしながら努力を続けてるのだから、僕なんか、もっともっと地道に頑張らねばいけないと思いました。

そして同時に、もう若者に分類してもらえなくなった自分が果たすべき役割の一つとして、若い人の努力を支え、成長を促す事にも目を配るべきなのだろうと思いました。


巨人軍は非情か Book 巨人軍は非情か

著者:清武 英利
販売元:新潮社
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