_

関連

無料ブログはココログ

« ムンテラとインフォームドコンセントは違うと思う | トップページ | サブウェイのフィリーステーキサンドに日本を感じた »

パウル・クレー展の展示手法がおもしろかった。

もうすぐ終わってしまいますが、、、。パウルクレー展に行ってきました。

我が家にはクレーの絵のレプリカが二枚、壁にかけてあります。

ネコを描いたものと、神話をモチーフとしたもの。

ポエティックな雰囲気を漂わせながら、静かな精神性を感じさせる所が好きです。

一昨年、BUNKAMURAで開催されたピカソ・クレー展ではどちらも詩的でありながら、外交的で明るい色彩のピカソと、内向的で落ち着いた色彩のクレーが対比され、興味深く楽しんだ記憶があります。

今回は最初から最後までクレー。

展覧会のオープニングを飾るのは、自身の一連の自画像。手、顔などが強調された作品が、連作として並べられていました。画家の悩みが強く感じられました。思い悩んだ末の最後の一枚は、余分を全て排除して沈思黙考する画家の顔でした。強い覚悟が見えます。

この自画像に始まって、カンディンスキーのような色あいのものや、キュビズムの影響が強いもの、バウハウス時代の実験的な試みなど、いろいろな作品が手法ごとにまとめられて展示されていました。その手法は、油彩転写という手法の他、絵を切ったり、以前の絵を回転させて描き直したり、裏に別の絵を書いたり、、、。いろいろやってるんですねぇ。

今回の展覧会では、クレーの作品そのものに加え、展示手法も面白いと感じました。展示室は多角形の島のように配置された壁によって仕切られて、順路や絵の番号は一応示されていますが、迷路のようです。前述のごとく手法ごとにまとめられているので、作品の並びは時系列ではなくなります。

始めはあまり意識しませんでした。ボーッと楽しんだ、その後の事です。

展覧会に飽きてしまった娘になんとか興味を感じさせようと、僕がイイと感じた絵を見せて回りました。

多角形によって仕切られた会場で、何度か曲がり角を間違えて、同じ絵にたどり着いてしまいました。一方、違う順番で以前にみた絵を見ると、何故か新鮮に感じられることもありました。

ある場所では、その立ち位置から見えるほかの他の技法によって作成された絵とのつながりが感じられました。

ひとつひとつの手法は、画家の中では相反するものではなく、互いに繋がりあうものであったのだろうと、当たり前の事を改めて感じました。

一枚一枚の絵だけ見ていたら、そのような感想は持たなかったと思います。

この絵の配置もクレーの解釈を体現したものなのだということを感じました。

(ちなみに、娘に興味を持ってもらおうと言う、僕の試みは、全て「わかんない」「つまんない」と言われ、徒労におわりました。とほほ、、、。)

« ムンテラとインフォームドコンセントは違うと思う | トップページ | サブウェイのフィリーステーキサンドに日本を感じた »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パウル・クレー展の展示手法がおもしろかった。:

« ムンテラとインフォームドコンセントは違うと思う | トップページ | サブウェイのフィリーステーキサンドに日本を感じた »