学年担当
最近、自分が教員である事を否応なく自覚せざるをえない状況が増えてきました。
若者相手に講義をするとき
自分の講義を聞いてもらえないとき
その学生たちにむかって小言を言っているとき
学生が納得したような表情でうなづいているのを見てちょっと嬉しいとき
試験監督をやるとき
面接試験の面接官をやるとき
などなど、、、。
今年度、これらに新しいシチュエーションが加わりました。「学年担当」という役です。
教員一人当たり五人程度の学生が割り当てられ、一年を通して『受け持ち』をする、というもののようです。
「こりゃ大変なことになってしまった。」
それが最初の正直な感想です。自分が大学生時代、そんな制度はありませんでした。
「何をやったらイイんだろう、、、。」
資料を見ると、いろいろ学生の相談に乗ってやってほしいなんて事が書いてあります。父兄会に出席し、担当学生のご父兄と個別に面談もするとのこと。
「マジかよ、、、。」
自分の学生時代を振り返ってみれば、成績が悪くて危機感を覚えることはあっても、教員に相談に行こうと思った事はなかったし、成績優秀で褒められる、なんて事はもっとあり得ない事でした。親が大学に来るなんて言おうものなら逃げ出していたでしょう、、、、。
幸い我が家はまるっきりの放任で6年間通してくれましたが、、、。
偉そうな事は何も言えません。
そんな過去を隠し、先輩面したオッサンがしたり顔で人生を語る状況なんて考えただけでも身の毛がよだちます。
まぁ、過去を隠匿するつもりは毛頭ありませんが、当時、そのような交流はそもそも殆どありませんでした。学年担当のような制度の存在が必要だったかといえば、そう感じたことはありません。
それでも、この制度、考えようによっては良いことかもしれないと思い直しました。
友人から
「あいつは、鉛筆を持たないと右手がどっちかわからないじゃないか?」
と言われる位、授業に出ていなかった僕が、大学教員なんていう仕事をしているなんて、学生時代には想像もできなかった事態です。
そのあたりの経緯、理由、動機みたいなものをヒモ解いていくと、彼らにとってもヒントとなるモノが得られるような気もします。
とりあえず、昼食会を企画して、食事でもしながら話をして、自分の体験談でも語りつつ、話しやすい雰囲気をつくれればいいかな、、、と思っています。
可能なら、学生さんを刺激しつつ、自分も刺激をもらえる事を期待したいです。
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