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いきょくちょうだった

2年間続けてきた医局長という職の「任期満了」をむかえる事になりました。

改めて考えてみると、「医局」「医局長」というのは、当然ですが、医者の社会特有のものです。大学医学部における、この仕事の役割は、「白い巨塔」における幹事長的なものと言うのが、以前からの僕のイメージです。幹事長って言う役職を僕が理解できていない可能性はあるものの、そう大きく間違ってはいないと思います。

僕たちのところでは1年任期、2年交代の持ちまわりです。

その任を終えるに当たり、この2年間の感想をちょこっと残しておこうと思います。

一番強く感じることは、時のはやさです。

僕が今の職場に赴任して、まる5年が経っている事を考えれば、まさに「光陰矢のごとし」であり、自分の進歩のなさを考えれば、本当に「学成りがたし」です。

そのあっという間の2年前、何を考えてきたのか、と言えば、一人でも多くのメンバーがやる気と向上心をもって仕事に当たれる環境を作りたい、と言うことでした。

そのために心掛けたことは、「風通しの良さ」と「みんなの雑用を減らすこと」でした。この二つが実現できれば、士気が高まりやすくなり、各自の向上心をサポートできると考えたからです。

「風通しの良さ」に関しては、医局全体の方針を選択するときであっても、小さな決定であっても、可能な限り多くの人のインタビューを通し、意見を吸い上げて物事を決定するよう努めてきたつもりです。各自の意見をオープンにして、お互いに議論しやすい土壌が少しずつ出来ていくといいな、と思います。

そして、雑用を減らし、または公平に分配しようと思いました。みんなの分を減らすため、自分も積極的に雑用をこなしてきたつもりです。

言いたいことも言えないまま、やりたくもない仕事ばかりやらされていれば、士気が下がります。モチベーションも下がります。悪くすると、人離れにつながりかねません。それを無理矢理防ごうとすれば不自然なことになりかねません。

僕自身、かつて、(今とは異なる)医局の意向とは関係なく新たな職場を希望したとき、所属していた医局の医局長からは恐ろしげなメールが送られてきたことがありました。

あまりに印象が強かったので、今でもテキストファイルでとってあります。もう時効だと思いますので、途中を割愛し、おっかないところだけを抜き出します。

「先生がこのまま、、、、、の話をすすめれば、破門すると言うことだと思います。狭い医学界ですので、教授と親しい、、、、、の先生方にも良くない話が伝わるかもしれません。亡くなったお父様の顔も踏みにじる行為となってしまいます。」

この件は結局円満解決しましたが、医局運営において、こんな文言の締め付けが必要だとすれば、それはとても残念なことだと思います。

逆に風通し良く言いたいことが言えて、雑用も必要最小限であれば、全体の士気が向上し、一人一人が向上心を持って仕事をする環境を実現しやすくなると思うのです。

幸い、僕は締め付けるどころか、仲間に支えられて2年間の職務を全うすることが出来ました。

「風通しの良さ」と「雑用を減らすこと」がどのくらい達成され、メンバーの向上心にどのくらい貢献できたのかは甚だ心許ないですが、とてもありがたいことだと思っています。ありがとうございました。

今はちょっと肩の荷がおりた気がしています。

次年度は一兵卒として、気持ちも新たに頑張っていこうと思います。よろしくお願いします。

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