_

関連

無料ブログはココログ

« 医療と性善説 | トップページ | 日本の医療制度を考える »

世界がわかる理系の名著

世界がわかる理系の名著 (文春新書) を読みました。

 実は僕たちの世界観は多くの部分をサイエンティフィックな知識に依拠しています。

 本書はその世界観に大きな影響を与えた本14冊を選んで解説したものです。ダーウィン、ファーブル、メンデル、ワトソン、パヴロフ、ガリレイ、ニュートン、アインシュタインなんて言う有名どころが顔をそろえます。

 恥ずかしながら、ユクスキュルなんていう名前を、僕は知りませんでした。でも、彼の著作「生物から見た世界」についての説明を読むと、かつて、コンラート・ローレンツの「ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) 」を興奮して読んだことを思い出しました。

 また、カーソンの「沈黙の春」というのも全然知りませんでしたが、この本で提唱された概念が、エコロジーにつながっていく、なんて言う話を聞くと、なるほど、確かに世界観を変えた書物だったのだろうと納得がいきます。

 エコロジーなんて概念すらなかった時代にその大切さを訴えるような視点を芽生えさせ、著作をなして世に問いかけるなんて、すごいことです。いかにしてそれが可能であったのか。

 本書では、それぞれの著作について、同じスタイルで順を追って紹介していきます。「書いたのはこんな人」「こんなことが書いてある」「その後世界がどう変わったか」「エピソード」「科学者の教訓」「さわりピックアップ」と言った順です。

 それぞれの本の時代背景、位置づけなどが丁寧に説明され、当時の人たちにとってどのくらいインパクトの強いものであったのか、今の僕たちの世界観にどのような影響を与えているのかが納得できます。

 そしてそれぞれの著作紹介の最後に、近年の著作でその流れの延長にあると思われる本が紹介されます。そこには寺田寅彦のエッセイなども登場します。前出の「ソロモンの指輪」も紹介されています。

 全ての本がこのような形式で紹介されていて、一種のガイドブックのような感じです。サイエンスの世界を旅するためのガイドブックと言えるかもしれません。

 頭の中で楽しく世界を旅することが出来ます。

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) Book ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

著者:コンラート ローレンツ
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 医療と性善説 | トップページ | 日本の医療制度を考える »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 世界がわかる理系の名著:

« 医療と性善説 | トップページ | 日本の医療制度を考える »