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生活習慣病と一次予防

 もう一年以上にわたって不定期に続けている 素人的医系小論文演習事始。テキストは

を使っています。今回はその課題13-b 生活習慣病と一次予防 をお題として書いてみました。お題は「生活習慣病」ですが、課題文が「がん」についてなので、文章もそこに焦点をしぼっています。 

 

 「生活習慣病」は一般に生活習慣に起因して罹患する疾患で、生活習慣の改善によって罹患率、死亡率の低下が期待されるものと考えて良いと思われます。その定義に則れば、原因が多岐にわたるため、疾患も多岐にわたります。

 主なものとして、脳梗塞、心筋梗塞などの動脈硬化に起因するもの、脳出血などの血圧に起因するもの、肥満、脂質代謝異常、糖代謝異常など過量の食事摂取に起因するもの、タバコによる慢性閉塞性肺疾患などの嗜好品によるもの、「がん」などが含まれます。

 「がん」の原因は生活習慣だけではありません。遺伝によるものもありますし、ウイルスによるものもあります。しかし一部は食生活であったり、タバコなどの嗜好品によったりしますので、それらについては生活習慣改善が、減少に結びつく可能性があると言えます。この意味で全てではないにせよ、がんも生活習慣病の一角を占める事となります。

 予防には疾患にかからないための一次予防、早期発見早期治療のための二次予防、悪化をしないために加療を行う三次予防があります。

 本課題文では、生活習慣病のなかでも、がんの一次予防について語られています。すなわち、「がんにならないために、日常生活においてどうしたらよいか。」ということです。

 本来、どうしたら「がん」にならないかを知るためには、どうして「がん」になるか、を知らねばなりません。

 しかし、発がんのメカニズムについて、結論が出ているわけではなく、今でも新しい知見が積み上がり続けている状況です。しかも、「がん」によって経路が異なり、人々の日常生活においては様々なバリエーションがあります。また、既知の発癌物質のリストを見ると、何ページにもわたってしまうような数の発癌物質がある事がわかります。

 それらを一つにまとめて一次予防について話そうとする時に、一つ一つの細かく正確な議論は無意味です。大ざっぱなところから議論していくしかありません。

 確実な事は、生活習慣の中で発がんに積極的に関わるとわかっているものは遠ざけ、健康によい生活習慣を身につける、ということにつきるのだと思います。そうすると、課題文に示されているような1997年に世界がん研究基金によって発表された「がん予防に関する勧告」の15ヶ条のような内容になります。

 避けるべきものとしてはタバコ、便秘、過度のアルコールや過度のカロリーと言ったところになるでしょう。健康によい生活習慣として、新鮮で適度に調理された味の薄い食事、規則的な生活、適度な運動と、バランスの良い食事による適正体重の維持がその予防につながるということです。

 当たり前の事のようですが、実際にそれを何十年もにわたり継続し実行し続けるのは意外に難しい事だと思います。そこにこそ、まさに「生活習慣」という概念が導入されるべきなのです。

 かつて、健康診断は二次予防のみに力が注がれていましたが、昨今行われているような、メタボ健診などで一次予防にも力を入れられるようになりました。

 そういったサービスなどを積極的に利用することが、生活習慣病としてのがんの一次予防をより有効なものにしていくのだと思います。

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