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「健康食品」への対処

医系小論文テーマ別課題文集21世紀の医療 改訂版 (駿台受験シリーズ)

からの、素人的医系小論文シリーズ です。

今回は、「テーマ13 生活習慣病と健康観」のテーマ13-a 

「健康食品への対処」

です。以下本文です。

人は口から入る物質を大きく4つにわけて考えます。

1)生きるために必要な食物(ここでは飲料も含みます)
2)生きるために必要ではない食物
3)薬(健康を増進するために必要な化合物)
4)毒(健康を害する化合物)

この線引きは人間が勝手に考えたもので、物質が決める訳でもないですし、体は1)〜4)など区別している訳がありません。

ですから境界領域が存在します。1)〜4)の分類はじめにありき、という考え方に立てば、1)と3)、2)と3)のグレイゾーンが「サプリメント」や「健康食品」の存在できる領域です。

別な見方からすれば、多くの物質が1)〜4)の複数に同時に分類されうるのです。

生きるために必要であっても、できるだけ美味しく食べようとすれば2)に近づいていきます。

生きるために必要でない食物から薬効成分のみを抽出すれば3)に近づきますし、1)であったとしてもビタミンDや鉄分などは摂取過多で中毒を引き起こしますから4)に近づきます。

考えようによってはカロリーだって過量摂取はメタボにつながりますから、健康には悪いものです。でも生きていくためにエネルギーの摂取は必須です。

薬の作用についても、まさに人が決めているだけのことで、「薬」が人間に及ぼす都合の良い作用を「薬効」と呼び、毒としての作用を「副作用」と呼んででいるにすぎません。

ですから、実は「グレイゾーン」こそが世の中の大部分を占めているのだと言えます。

そういった観点からみると、4)の要素をできるだけ排除したい、そして、3)の要素をできるだけ多くしたいと考えたくなります。生きるためには必ずしも必要ではないが、健康に寄与するものを多く摂取することが望ましいと。そして、3)の要素が強調されたもののうち、このうち食べ物的な形をしているもの「健康食品」と呼び、薬的な形状をしているものを「サプリメント」と呼ぶのだと思います。

そんな風に考えてみると、昔から医食同源という言葉が昔からありますが、それを現代風に焼き直したのが「健康食品」というものだと思います。過剰摂取で健康を害する物質があるのなら、適切に多めに接種することで体の負担を軽減する物質があっても良いだろう、とは確かに思います。

ただし、この「健康食品」という言葉からは「医」における「副作用」の概念が巧みに骨抜きにされているように感じます。

害がないなら良いですが、過量摂取や、アレルギーなど、人によっては有害ですらある可能性は否定できない事は改めて認識しておく必要があると思います。


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