受験生の筆記用具
入学試験の季節は終わりつつありますが、、、
自分が入学試験の試験監督をしていて、ふと受験生が使っている筆記用具に目がいきました。
僕が初めて受験をしたのは中学受験。今から30年も前の話です。当時、シャープペンが出始めた頃でした。故障も多かったのでしょうか、受験の際は壊れたらいけないから、とか、シャープペンなんかを使ったらその操作に集中できないから、等という理由で鉛筆で受験する事を勧められました。
当時から「道具」をいじるのが好きだった僕は、シャープペンにかなりの魅力を感じていました。シャープペンの方が芯が太くならなくて、集中できると思ったのですが、素直に指導に従って、湯島天神の合格鉛筆をお守り代わりに持って行ったのを思い出します。(受験の失敗を筆記用具のせいにするつもりは全くありませんが、、、)
その後、高校受験、大学受験と徐々に鉛筆使用の圧力は感じなくなりました。シャープペンが世に広まる過程で故障への不安を払拭されたのでしょう。それに伴い、シャープペンの操作に気を奪われるような人も少なくなった、という事なのだと思います。
さて、現在の受験生は、と見てみますと、シャープペンだけ持ってきている人はほとんどいませんでした。一番多いのはシャープペンも鉛筆も複数持ってきている人達でした
相変わらず、シャープペンがこわれたりした時のために鉛筆を、というわけなのでしょうか。
しかし、少なくとも僕は近年、シャープペンが壊れたという経験はないですし、聞いたこともありません。今でも過去の迷信みたいなものがあるのでしょうか、、、。。
実際、受験生達の殆どはシャープペンを使っていました。鉛筆で答案を書いていた人は1割くらいではないかという印象です。
リスクに対する対処をしておく事で精神的な安定を得ることが、鉛筆、シャープペン双方持参の最大のメリットでしょう。
気がついてみると、消しゴムを2個持っている人も多く見られました。消しゴムは壊れませんが、容易に机から落ちそうなので、これもリスク対策のひとつなのでしょう。
さらには腕時計も2個持っている人もいましたが、ここまで来ると、かえって気が散ってしまうのではないかと思いました。
僕の勝手な感想ですが。
« 素人的比較ハンバーガー文化論事始 | トップページ | ふえてはいないけれど »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 神戸日帰り学会参加(2014.10.23)
- And yet it moves. それでも地球は回っている。(2014.03.15)
- 最初と最後の文字だけ合っていれば途中の順番はめちゃくちゃでも、大体ちゃんと読める。(2013.09.01)
- 英文タイトルなどでの大文字小文字の使い分け Title case(2013.06.15)
- 麻布中学「ドラえもん問題」(2013.03.21)
コメント