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素人的比較ハンバーガー文化論事始

 ハンバーガーを食べるとき、いつも思い出すことがあります。ニューヨークにいた頃の事です。
 
留学生や同年代のアメリカ人、時には英会話学校の先生などと「the most typicl American foodは何か」という話題となった事が何度かありました。
 
 その時、その場にいたアメリカ人の第一声は、判で押したように同じだったのです。
 
「マクドナルドじゃないからね。」
 
 日本でマクドナルドはそこまで否定される存在ではないと思います。一方で、そこまで異口同音に言われると、やっぱり「the most typcal American food」の称号をマクドナルドにプレゼントしたくなってしまいます。
 
 話はちょっと横道にそれましたが、popularityとstatusの両立という点から見ると、日本のマクドナルドは本家よりも成功しているように感じます。
 
 それには理由があると思います。
 
 当然、日本マクドナルドの優れた販売戦略も理由の一つでしょう。
 
 もう一つの理由として、文化を輸入し、根付かせていく過程で、日本では自分達が傍流であるという意識が抜けづらい事も挙げられると思います。
 
 これには長い歴史があります。
 
 その源流は少なくとも、文字として漢字が輸入された時かそれ以前までたどれると思います。
 
 日本人は、漢字を輸入するだけでなく、平仮名を発明し漢字もろとも自国文化に取り込んでしまいました。しかも未だに「漢字」は中国の文字であるといいう意識も持ち続けています。
 そのようなものは、音楽、芸術の分野をはじめとし、枚挙にいとまがありません。これは日本の文化的特徴と言っていいと思います。
 
 本家マクドナルドのハンバーガーを漢字に例えると、日本オリジナルのバーガーたちは平仮名やカタカナのようにも感じられます。定番メニューの地位を獲得したテリヤキマックバーガーなどは、「平仮名的ハンバーガー」の代表でしょう。
 
 かつて、「餃子バーガー」なんて言うのも見たことがありましたし、最近では「佐世保バーガー」などという、ご当地バーガーも出現しています。少なくとも、米国に「ご当地バーガー」という発想はないと思います。
 
 これらは、ハンバーガーが「仮名文字化」していることの現れのように思います。
 
 その定着の仕方がいかに日本的であるか、お寿司を例に見てみるとさらに明らかです。
 
 米国も寿司をを輸入し、自国の食分化に取り込む事にかなりの程度成功しました。そして今やSUSHIとして一般にもかなり認知されるようになったと思います。SUSHIを知らない米国人は多くないでしょう。
 
 けれども、日本と決定的に違うのは、本家、本場に対する立ち位置です。
 
 日本では傍流意識が強いですから、本家に対し、「流石、本家本流は違いますなぁー」と、こうなります。その礼儀正しさは相手によりません。
 
 たとえハンバーガーであってもその位置関係は同じです。日本にも美味しいハンバーガーはあるかもしれませんが、やっぱり本場はアメリカだと、みんな考えるでしょう。
 
 テキサスバーガー、ニューヨークバーガーなど、日本版米国ご当地バーガーの人気はその日本人気質の深層意識をくすぐる見事な企画と言えそうです。
 
 しかしアメリカでは違います。日本にあっては贅沢な食事の中に列せられる寿司に対してすら、彼らは対等の立場でもの申します。「我々の考える美味いSUSHIはこうなります。いかがでしょう?」という感じになります。
 
 他国で生まれたものを自国に輸入し、自分たちの文化とMixし、オリジナルなものにしていく、と言う点では日本と米国では似たところがあるかも知れません。
 
 しかしそのやり方、意識の持ち方に決定的な違いがあるのだなぁ、とハンバーガーを食べながら深く思っちゃったりしたのでした。

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