テキサスバーガー
テキサスバーガーを食べました。
テキサスといえば、テリー・ファンク、ドリー・ファンク・ジュニアの「ザ・ファンクス」と、彼らの得意技、スピニングトゥホールド、、、なんて昔のプロレスを思い出しながら、企画ものに弱い僕の唾液腺は大いに刺激されました。ダイエット中にもかかわらず。
それにしても、大人気なようですね。これを食べるためにマックに3回も行ってしまいました。1回目は売り切れ。2回目は朝早すぎで、朝マックメニューしかありませんでした。そして3回目にようやくありつけました。
で、最初にテキサスバーガーを食べたくて行ったときに、何を食べたかと言いますと、ダブルクォーターパウンダーチーズを頼みました。テキサスバーガーの変わりを務められるのはこれしかないでしょう。
なぜかと言えば、僕にとって「テキサス」=「大きい」というイメージが刷り込まれているからです。
ニューヨークにいたとき、僕が通っていた英会話学校のボランティアの老英語教師が、「テキサスでは全てがでかい」と言っていたのがその刷り込み現象の主たる根源です。他にも、「ザ・グレート・テキサン」なんて言葉があったり、カウボーイやバーベキューのイメージが強く、「大きい事はいい事だ」というアメリカ的なカルチャーを地でいっている感じがします。これまでそのイメージを語って否定された事もないので、ある程度当たっているのでしょう。
で、テキサスバーガーが売り切れだと知ったとき、代わりとなり得るのは最も大きいダブルクォーターパウンダーチーズだったわけです。セットにしたときの値段もほぼ同等です。
と言うわけで、意図したわけではありませんが、比較的短いインターバルで二つのビッグなハンバーガーを食べたので、自分なりに印象を比較してみたいと思います。
はたして、マクドナルドは、テキサスバーガーにおいて、「アメリカ的」という言葉に投影してもおかしくないテキサスのイメージを確かに具現化し、ダブルクォーターパウンダーチーズと確実に差別化していました。
ダブルクォーターパウンダーチーズはシンプルにパティ2枚のでっかいチーズバーガー。肉の味を彩るのはチェダーチーズとケチャップ、オニオン、ピクルスと、ハンバーガーの王道を行きます。まさに普段着のビッグハンバーガーです。
これに比してテキサスバーガーは、「豪華な企画もの」の印象はぬぐえません。構成が複雑で、お祭り的な感じがします。
ただ、パティは一枚でボリュームはダブルクォーターパウンダーチーズの方が上。大きさで「テキサス」を表現する意図はないようです。まぁ、日本と比較すれば米国規格の殆どがBigですし、「Big」を売り物にしたバーガーこそがダブルクォーターパウンダーだったのですから、これは理解できます。
にぎやかに感じる理由の一つはソースです。バーベキューソースと、マスタードの入った2種類のソースがハンバーガーの上と下にそれぞれ用いられています。
そのバーベキューソースは、ケチャップとウスターソースっぽい香りのするスパイシーな味で、いかにも、、、って感じで確かにスゴくアメリカンな感じがします。このストレートなバーベキュー味には確かにカウボーイハットが似合いそうです。少なくともカリフォルニアやニューヨークなイメージとは違います。
さらにレリッシュのはいったマスタードソースとの組み合わせはなかなかよろしゅうございました。
そしてベーコンによって味わいを加えるのはアメリカンな手法としては常套手段と言えるでしょう。僕の好みはテキサスバーガーに挟まれていたのよりももっと、厚切りでカリカリになるまで火を通したものですが、日本ではあまりお目にかかりません。
このベーコンとともにフライドオニオンが味わいとカロリーを与えています。ただ残念なことに、フライドオニオンはバーベキューソースを吸っていて、その食感を楽しめたのはわずかにバーガーからこぼれ落ちたもののみでした。
そこまで考えて気づきました。このテキサスバーガーには生野菜が全く入っていないのでした。通常の生野菜が果たす役割をになっているのは、レリッシュとマスタードのソースでした。
しかもセットの付け合わせは当然のフライドポテト。
聞いた話ですが、テキサスでは、マシュマロやクッキーまで油で揚げて食べる人がいるそうです。
さすればこのなんとも高カロリーなメニューは、ダブルクォーターパウンダーチーズと比較して、確かに非常にテキサスらしいのだろうと満腹感の底から納得しました。
ここで僕の頭の中ではスリーカウントが鳴り響き、脳内B級グルメプロレスは終わりをむかえたのでした
決め技はテキサスバーガーホールドとでもしておきましょう。
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