不都合への対処
仕事上の不都合に対し敢然と立ち向かう人があります。そのトラブルをなぎ倒し、自らの進む道を切り開くタイプの人です。
この戦略をとるためには、ブルドーザーのような大きなエネルギーが必要です。基本的な部分で個人に大きな活力がないと、この戦略をとる事は出来ません。
この戦略には大きなメリットがあります。自分の進んでいる方向があきらかで、自分の目標にどのくらい近づいたのか、自分を取り巻く環境がどのくらい改善されたのかがとてもわかりやすいのです。
自分の少ない経験から思うに、大きな仕事をした人、大物にこのような戦略をとる人が多いように思います。ただ、逆は必ずしも真ならず、です。この戦略をとれば大物になれるわけではありませんから注意が必要だと思います。
特に仕事の不都合が他部署との関係において発生する場合には注意が必要です。たがいに引っ越しできない隣同士のようなものですし、多くの場合、互いに関係断絶ができるほど独立してもいません。
相手が納得できるものであれば、協力も得られるでしょう。しかしその場合も、総論賛成、各論反対という事が殆どです。長期的方向性については合意できても、目の前の問題に対してすぐに合意が得られることはあまり多くありません。
結果として、相手をなぎ倒して快適な環境をつくる事が出来たとしても、一時的なものになりがちです。同時に不満がくすぶる事となり、長期的には失うものが大きくなってしまうと思うのです。
一方で、トラブルに対して、僕には戦うパワーも信念もありません。黙って何もせずに事が落ち着くのを待とうとする傾向があるように思います。言う事が微妙に変化する事も多々あります。
周囲からは「頼りない」とか「じれったい」とか「自分が無い」と言われることもあります。
しかし、時間をおいて、不満や怒りなどの感情的な盛り上がりがクールダウンできると問題点があきらかとなり、落ち着きどころが見えてくることもあるのです。そうなった時、互いに合意点を見いだすのは容易ですし、将来にしこりをのこすこともありません。
ただ、そうなるまでの間、「本当に事態は好転するのだろうか?」という不安と戦わねばなりませんし、その時がいつ訪れるかもわかりません。
最悪の場合、無為によって、ただただ事態の悪化をまねくこともある(意外にしょっちゅうだったりする)ので注意が必要です。
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