イチロー選手とWBCと胃潰瘍
イチロー選手が胃潰瘍で故障者リスト入りしてしまったとの事。
ストレスによる胃潰瘍ではないかと想像します。ネズミを檻にいれ、首の高さまで水につけると、溺死への恐怖感から数時間で胃潰瘍ができるそうです。
WBCで不調だった時の彼のストレスは、まさに生命の危機に匹敵する大変なものだったのでしょう。「胃に穴があく」とはまさにこの事です。
イチロー選手のストレスがこれほど大きくなった原因は彼自身の不調だけではないと思います。
これまでの野球人生の中で、さまざまな不調を何度も経験し、彼はそれを克服してきているはずです。ストレスを大きくしたのは、WBC、チームへの彼の思い入れの深さではないかと思います。
強い思い入れがあるからこそ、自分にも期待するでしょう。周囲の期待にも応えたいと思うでしょう。その両方に応えられない時、思い入れが強ければ強いほど、逃れられない強烈なストレスが襲ってくるのだと思います。
4年に1度、短期決戦、日本代表、周囲の期待等、さまざまなファクターが増幅され、一つ間違えば戦犯扱いしそうな報道は、胃潰瘍ができるほどのストレスを抱える本人にとっては非常に不快なものに違いありません。
でも、今回のWBC中、記者の「国民が期待していますが」との言葉に、「知ってるよ、わかってる。知ってるから。」という返事をしていた時の彼の表情にトゲトゲしさはありませんでした。
そんな大人の対応をとれる彼だからこそ、不調にあっても他の代表メンバーから浮く事なく戦い抜けたのだと思います。
そして最後の最後に結果を出してしまったあたりはやはり常人ではありません。
彼の早期復帰と活躍を願います。
(個人的にはイチロー選手を使い続けた原監督の胃袋も心配です。)
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