新年度、さぁ、がんばろう
先日フロリダで
「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。 散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。」-ジョージ秋山『浮浪雲』-
なんて言葉があることを、教えていただきました。
朝、自転車通勤の途中、多摩川を越えるとき、天気がよいと富士山が見えます。最近は、その度にこの言葉を思い出すようになりました。
僕は山に登らないのですが、とても納得する言葉だったからです。そして、このメタファーは、仕事、ダイエット、趣味など、はてな人生観まで含め、いろいろな事に当てはめる事ができると思います。
山の高みは富士山でも、エベレストでも、高尾山でもいいと思いますが、「登ろう」と思わなくては行くことはできません。
そしてそこへ至るまでには先が見えなくなりそうな、様々な過程が多く存在しているのが通常です。富士山の麓には樹海なんてのがあってそこに迷い込んでしまう人もいると思います。(多分僕もそう。)
でもそこを越えて高いところへ行った人も楽ではないようです。
「人間の目的は、富士山に登るようなものじゃと俺は思う。登りゃ登る程急峻困難になって来る。」 -徳富蘇峰-
いやいや、辛そうです。こんな事なら富士山に登ろうなんて思わなければ良かったと後悔するもしれません。でも、こんな言葉もあります。
「山登りで全員が頂きを目指さなくてもいいんですよ。頂きを極める楽しみもあるけれど、山麓を散歩する楽しみもあるわけで。」 -高橋良輔-
周りの景色を楽しんだり、路傍の花を楽しむ余裕を持っても良さそうです。
でも、つらそうだからと言って、こんなのはやっぱり避けたいと思うのです。
「頭のいい人はいわば富士のすそ野まで来て、そこから頂上をながめただけで、それで富士の全体をのみこんで東京へ引返すという心配がある。富士はやはり登ってみなければわからない。」 -寺田寅彦-
だいたいそういう「頭のいい人」はええ格好しいだと思います。
そうではなく、まずは山に登って実感しようと。
登る山の高さは最初は低いかも知れません。でも、みんなで力を合わせてつらさも含めて楽しみつつ、山を高くして、行けるところまで行ってみたい、そんな風に思います。
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