あえて英語公用語論
最近英語から遠ざかっているという自覚もあり、あえて英語公用語論 (文春新書) を読みました。
英語を公用語とする事についての議論がわき上がったのはずいぶん前の話です。
本書によれば、この議論は、故小渕恵三首相の委嘱による諮問機関「二一世紀日本の構想」懇談会の報告書で問題提起されたとの事です。
本書ではこの懇談会のメンバーの一人として英語公用語論に賛成した著者が、公正な議論の一助とするために書いたものです。
英語公用語論といっても、日本語を捨てて英語に乗り換えるなどという乱暴なものではありません。英語を第二公用語として、日本国民全体の英語リテラシー向上を目指す事は出来ないかという事です。そしてこれは今後の日本が国際社会でより良く生き残っていくための戦略として考える価値があるのではないか、という主張です。
実際、日本において英語は第二公用語とは言わないまでも、中国語、韓国語も見かけますが、英語が最もメジャーな外国語なのは間違いのない事だと思います。
小学校に英語の授業が導入されたり、今後は高校の授業も英語でなされるようになるそうですから、やっぱり目指している方向は事実上の第二公用語なのではないかと感じます。
本書では感情論となる事を避け、世界各国がどのように国際語としての英語とつきあっているのかが紹介されます。二つの言語とつきあうためにこれほどまでにいろいろな立場、考え方、やり方があるのかと驚きました。
実際に公用語とするかどうかは別として、英語の読み書き会話能力をあげる事を通して、情報収集能力を高めることが出来るようになります。外国語を学ぶ事は、異なる文化、見方を理解する事につながります。これによって、自国の文化を学ぶときに価値判断の対立軸が出来ます。自分を客観的に眺めることができるから他の価値観の存在に理解を示せるのだと思います。
英語習得を通してコミュニケーション能力を高めていく事が望ましいと改めて思いました。
思うだけであんまり努力してないんですけど。
![]() |
あえて英語公用語論 (文春新書)
著者:船橋 洋一 |
« MacBook導入で一番変わったこと | トップページ | A Blues of BUSYNESS »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 才能の科学(2024.02.11)
- 海の見える病院(2024.02.03)
- 「きしむ政治と科学」「1100日間の葛藤」(2024.01.28)
- 自然、文化、そして不平等(2024.01.14)
- ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る(2023.11.12)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント