_

関連

無料ブログはココログ

« 別府 | トップページ | 木を見て森を見る »

熱き心

熱き心 寛斎の熱血語10ヵ条 (PHP新書 516)  を読みました。

自らの「熱き心」を表現する言葉を「熱血語」と称し、その熱き心を熱き言葉で語り続ける、そんな本です。本書は疲れた人のための本ではありません。元気なときに読みましょう。疲れたときに読むと、引いちゃって終わってしまうかもしれません。逆に元気なときなら、エネルギーを感じてあっという間に読み終わるでしょう。


本書は、個性的な服に身を包む山本寛斎氏らしく、形にとらわれない、面白い構成をしています。
 
まず、ど派手な表紙を開くと、最初に大きな文字の箇条書きが目に飛び込んできます。目次だと思ったら目次ではありませんでした。それは山本寛斎の熱血十か条でした。


 1:外見こそが最も重要な自己表現だ!
 2:才能を見つけるのは自分自身である
 3:夢を叶えるコツは、狂ったように欲しがること
 4:未来に前例などない。迷ったら新しいほうを選ぼう!
 5:人生には浮き沈みがある。だから退屈しない
 6:必ず道はある。最後まであきらめない人に未来は開かれる
 7:好きなことに没頭しよう!そうすれば辛いことも苦にならない
 8:戦いの前に、「勝つべき理由」を明確にせよ!
 9:人生の目的はお金を拝むことではない
10:見たことない「美」をとことん追求しよう


以上の十か条が「はじめに」の前に提示されます。そして前書きがあって目次となります。この目次を見ると、最初の十か条が、五章にわたり、二か条ずつにわけられて語られます。各章には題が付けられ、その題は熱血語で語られる二か条の内容に応じた物です。


1、2か条は「自己表現の秘訣」3、4か条は「夢と情熱の出発点」、5、6か条は「失敗や挫折という糧」、7、8か条は「成功をつかむ行動学」9、10か条は「感動こそが財産」というふうにくくられます。


このようにしてみると、最初に提示された十か条がある程度の流れを持って配置されたものであった事がわかります。で、十か条のそれぞれについて語る最初のページに、大きな文字で熱血語が書かれています。この熱血語は短いフレーズのようなものなので、メッセージは明確でわかりやすいものになります。それぞれのメッセージは単純で、他のものとの交雑は少なく、自身の体験を交えながら語られますから、最後まで失速をせずに読み切る事が出来ます。
 
筆者は、「人間とは理屈抜きに、「表現したい」動物なのではないだろうか。」と言います。人の注目を集め続ける人の言葉ですから「そりゃあなたはそうでしょうよ」ということもできると思います。全員が「表現したい」と思っているかどうか、僕にはわかりません。「表現しなくてはいけない」とも思いません。
 
けれども、社会的動物として、周囲に自分の存在を認識してほしいという気持ちは持っていると思います。だからこそ無視されることが辛いのです。その気持ちの現れとしての「表現」は誰にでも常に存在していると思います。この点でこの言葉には真実が含まれています。僕はその「表現」に気付けないことが多いので反省しきりです。
 
その表現に関し、次のようなコメントもあります。
『「観客の反応はどうでしたか?」しかし、私にはそういう考え方の回路はない。ショーが成功したか失敗だったのか、その答は自分にしかない。』
表現というものの性格上、観客がどう思おうと関係ない、などということは本当はありえないはずです。また、他人が評価してくれない表現をつづけることがかりにあったとしても、それは、趣味の世界であって、職業にはなりえません。
 
趣味であろうと、職業であろうと、周囲の人の反応は自己を客観視する時にとても重要な視点を与えてくれるものと僕は思います。おもねるとか、人の目を気にすると言うことではなくて、自分の考えを確かめる為にはそういった情報が有用だと思っています。
 
山本氏は自分が満足するようなものができたとき、他人が評価しないわけがない、という才能と確信があるからだと思います。いいなぁ。
 
彼のパワーいっぱいの熱血語の中で、印象深かったのは、  『人間の価値は失敗したかどうかで決まるのではない。その失敗から起き上がれるかどうかで決まるのだ。』という言葉です。
 
友人のNVさんの働いているBeau Soleilという学校のHPに出ている言葉、

The real failure is not in slipping, but in failing to pick oneself up.
本当の失敗は過ちを犯す事ではなく、そこで自ら立ち直れなくなる事にあるのです。

という言葉を思い出しました。
 

« 別府 | トップページ | 木を見て森を見る »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熱き心:

« 別府 | トップページ | 木を見て森を見る »