自分で考えるということ7
「学問」とは何ぞや、という定義の話はここでの主題ではありません。
しかし「学問」と「知識」が異なるものである事に異論はないでしょう。
かつて、アインシュタインは「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。」と言いました。
知識は学問を深める為に必要で、学問の結果として新たな知識が貯えられるのだと思いますが、知識そのものは学問の目的でも学問そのものでもありません。けれども僕達は、計量しやすい知識を学問としてしまいがちです。アインシュタインの言葉はそれを戒めるものだと思います。
情報量が膨大な現代、学問の領域においてすら知識そのものが目的とされがちに感じるのは僕だけでしょうか。
この議論の最初にたちもどれば、情報過多であるが故、学問においてもニュース番組同様、情報処理が目的になっているように見える瞬間があります。
もしこの印象が正しければ、世の中の風潮が深い思索を評価する方向に向かわないのは当然であるように思われます。学問までがその有様では高い知性を養う教育など実現しようはずが無いからです。
学問を通し、知識を深めることも大切だと思いますが、僕は、それとともに知力を養おうとする姿勢を忘れずにいたいと思います。
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