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いつまでもデブと思うなよ

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227) 」を読みました。一年で50キロのダイエットを成功させた、その記録と方法論が述べられています。

個人のダイエット成功記録としても、自分と共感する所が多く、興味深く思いながら読了しました。

共感した、というか、同じだなぁ、と思った記述は例えば下記のようなものがあります。いずれも過去のエントリで同じような内容を書いています。

「最長一週間以内でツジツマを合わせられたら充分。そう考えると、目の前が明るくなる。」

もともと僕のダイエットは毎週体重を測るというもの。一週間でツジツマを合わせる事から始まってます。これがまた丁度いい感じなんです。今は体重を維持している状況ですので、ツジツマあわせは多少の凸凹があっても良いことにしています。今週は67.4キロでした。ちょっと凸な感じなので、次週はちょっと凹になるようにしたいと思っています。

「カロリー制限の食事を開始してから二ヶ月半を過ぎた頃、七五日目あたりに体質は大きく変化する。 中略 まず強烈な飢餓感が襲ってくる。 中略 精神的にも不安定になる。気力が衰え、気分も落ち込み気味になる。」

二ヶ月半、というのは人によって、ダイエットのスタイルによって違うのではないかと思います。僕の場合、ダイエットを初めて、五ヶ月目の頃、ホントウに辛かった時期がありました。あのときは「ヤバイかも」と本当に思いましが。そのため僕は「危険を冒すべきではない」という記事を書いています。僕は仕事と年齢のせいだと思っていたのですが、もしかしたらダイエットをしている人がみな通る道だったのかもしれません。

「なだらかに直線的に減り続ける訳ではない。減る前にいちど少し増えてからグッと減る場合が多い。」

僕の場合も細かく見ると、ある程度階段状に体重減少がおこっています。体重が減りにくい時期を、僕は「ダイエットの踊り場」と称していましたが、やっぱり体重はみんな同じような形で減っていくもののようです。

そんな所から、恐らくはダイエットによって体重減少を実現する人が共通して実感する内容が多々含まれていると思います。そしてそれが作者特有の分析と適度に感情的な文体によって語られるので、ダイエットへの心をくすぐります。

最近ダイエットに興味のある人たちの間では話題の本のようで、テレビなどでも取り上げられているようですね。

本書で提唱されている「レコーディングダイエット」を実践している人たちも沢山いるようです。まぁ、お金もかからないし、とりあえず始めやすいダイエット法であることは間違いありません。

本に出ている事を全て実行できたら確かにやせるでしょうね。でも、その通りに実行するのは筆者が本の中で訴えているほど簡単ではないのではないかと思います。残念ながら。

以前、「ダイエット成功の秘訣」というエントリで「ダイエットオタクの状態になる事がダイエット成功の秘訣かもしれません」と書きましたが、この本の作者は自称「オタキング」、まさに「ダイエット  オタク」そのものです。目的があってダイエットをするのではなく、ダイエットそのものが趣味となっているのですね。ダイエットを趣味化する効用については「ダイエットと趣味」で書きました。

そんな人だから「レコーディングダイエット」なんぞというものを考えだす事ができたのだと思います。

そして、本書の方法を筆者が完遂できたのは、自分でいろいろ考えながら、試行錯誤しながら、自分なりの方法を編み出したからだと思うのです。

オタクですからいろいろな事を考え、いろいろ試します。そんでもってクドクドと語ります。実際に体重が減ってきて、思いどおりに事が運んでいればもう、ストップはききません。ダイエット オタク  スパイラルに入っていって、どんどん深みにはまります。

当人は結果もついてきますから、体重の減少は喜びから快感に変わり、最後には殆どエクスタシーに達します。この本でもすごいことになってます。ダイエット成功が最後には月面着陸に例えられ、 本書は終わりをむかえます。

この本を読んで、やはりダイエット成功のために一番必要な事は、本人が精神的にのめりこむ事にあるのではないかと思いました。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)

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