ラーメンの真髄
ラーメンの真髄 (ベスト新書 154) 石神秀幸著 を読みました。
ラーメンは大好きなのですが、人前でラーメンを語るだけの情熱も知識も勇気もありません。誰もが食べる国民食といってよい物なのに、またはそうであるから こそかもしれませんが、語るのには敷居が高い。ラーメンという食べ物には、なんとなくそんな雰囲気がある様な気がします。
どんぶりは体系的にそれを語っている人が、あまりいない様な気がしたので、思わず語ってしまいましたが、、、。
皆それぞれにこだわりがあって、オタクな人たちがいて、細かいこだわりがあって、各地に様々なバリエーションがあって、定番というものがあるようで無く て、常に新しいものが登場している、、、、。そんなラーメンの「今」を感じている、なんて言うふうに思ったのは大学生の頃くらいでしょうか。あの頃は、美 味しいラーメンを求めて都内各所を廻ったりしていました。
大学を卒業し、社会人になってからその様な事はなくなり、現在の流行がどこにあるのか、という事に全く疎くなってしまった事が自覚されるからこそ、ラーメンについて語れなくなってしまったのかもしれません。
また、いまだにラーメンを食べまくっている友人もいますが、スポーツマンで多趣味な彼ならいざ知らず、メタボリックな僕のおなかをみると、尻込みしてしまいます。
本書はテレビ東京の「TVチャンピオン」の第3回第4回ラーメン王選手権で優勝した石上秀幸氏によるラーメン本です。写真なし、全て文章のみでラーメンを 語る本もそう多くはないと思い、何となく手に取ってみました。氏のラーメン歴に始まり、ラーメンの歴史、ご当地ラーメンなど解説にでてくるラーメン店は全 国にわたり、巻末の掲載店一覧は11ページもあります。さすがはラーメン評論家。
本書では、それぞれのラーメン店が工夫を凝らし新しい味、自分の味を開発し主張しようと切磋琢磨しているさまが伝わってきます。「定番」が「定番」のまま居座り続ける事を簡単には許さない、そんな厳しさと、筆者のラーメンへの情熱が が伝わってきます。
読者は、この本の途中で胸焼けがして読むのをやめる人と、一気に読んでしまって読了後、ラーメンを食べにいきたくなる人の二つに分かれるかもしれません。
僕は、、、その夜ラーメンを食べました。 横浜ラーメン、とんこつ醤油の脂こってり、健康に悪そぉう、でもそれが美味いんだなぁ。
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