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決断力

決断力  羽生善治著 を読みました。

 とても読みやすい本です。実は、この前のエントリで出て来たKISSはこの本で出て来たものでした。

 でも、正直に言って、読み終わった直後、著者が何をもって「決断力」と言う題をこの本に与えたのか、よく分かりませんでした。
あとからざっと見ても決断力という言葉は殆ど出てきません。

第1章 勝機は誰にもある
第2章 直感の7割は正しい
第3章 勝負に生かす集中力
第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
第5章 才能とは継続できる情熱である

 二度三度、目次を眺めているうちになんとなく、なるほどなぁ、、、と思い始めました。

 決断という言葉には、「きっぱりと」「心を決める」という二つの意味を併せ持ちます。前半には「強い意志」後半部には「決定」または「選択」をいう内容を含みます。本書はその二つの意味合いが順番に語られている様に思いました。各章で語られているのは、次のような事だと思います。

第1章 勝機は誰にもある
   勝機が訪れる事を信じる強い心。

第2章 直感の7割は正しい
   勝負の要はここだ!と決める判断。

第3章 勝負に生かす集中力
   一度下した決定を実現するために必要な意志の力

第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
   情報を捨てるための選択。(僕は実はこれがとても難しいと感じます。)

第5章 才能とは継続できる情熱である
   自分の決断を信じ続ける強い心。

 特に最後の章の内容は、「ウサギのカメ」の話などの童話から、「石の上にも3年」 「継続は力なり」 といった格言など、子供から大人、過去から現在に至るまで連綿と語り継がれている事に通じるものですが、実現はそう優しいものではないのだと思います。

 「才能がある」とされている人たち程、このような事を口にする事が多い様見える事もまた、この言葉の特徴かもしれません。

「天才とは1%の努力と99%の才能である」トーマス・エジソン

「努力できる事が才能である。」松井秀喜

そして

「才能とは継続できる情熱である」羽生善治

 選択する技術と潔さ、それを支える強い心が「決断力」という事なのだと思いました。

決断力 決断力

著者:羽生 善治
販売元:角川書店
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