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僕が知り合ったユダヤの人達1

 大変ナイーブな内容を含んでいる事、僕は批判しようとしている訳では全くない事を、ご理解いただいた上、あまりステレオタイプ的にならないよう、お読みください。人は個人によって異なりますので。

 アメリカに来る前に、色々な人たちからおどかされていた事がありました。留学先のボス、SLF教授がユダヤ人だという事で、こき使われるというのです。

 ある人はボスの経歴を見て曰く、「典型的なユダヤ人だね。働かされるぞぉ。」

 別の先輩はご丁寧にも解説付きで脅かしてくれました。「ユダヤ教の選民思想って知ってる?あれによれば彼らは神から選ばれた民で、僕たちは選ばれてないわけ。彼らにすれば、神から選ばれてない僕たちが、神に選ばれし彼らの為に働くのは当然なのよ。そして、彼らにとって神に祝福されている事の証が、社会的に出世する、経済的に豊かになるという事で、その手段は問わないわけ。」

 ユダヤ人のボスのもとで働いた事のある留学経験者は、帰国前に研究室のデータを持ち出さないように監視されたと話していました。さらに彼の同僚だった中国人留学生はこれに怒り猛り、自分がその研究室でやった実験データを全て燃やしてしまったのだと言っていました。

 僕は歴史の知識に乏しい為、ユダヤ人と言えば、ユダヤ教を信仰する人々で流浪の民族であったこと。彼らは非常に優秀で特に経済的に大きな影響力を持つ事。第二次大戦ではドイツでひどい目に遭い、大戦後イスラエルを建国した事。くらいの知識しかありません。しかも、先ほどの「選民思想」の説明も含め、それ等がどの程度正しいのかもよく分かりません。ボスとの面識もありません。後から気付いてみれば、ボスについての知識は、インターネットで調べられる経歴、業績以外には、一緒に働いた事のあるドイツ人のFL君に「He is nice.」と言われたその一言のみでした。ニューヨークには日本人の知人もおらず、9.11のテロ直後の未知の環境で生活を始める前に不安を高めるのには、十分な事前情報でした。

 そうは言っても、夢にまで見た米国留学、もう決めちゃったし、後戻りもできません。今は亡き父も「若いうちは後先考えずに行って頑張ってこい。あと10年くらいは大丈夫だから。」と今から考えれば、先に突然死んじゃって、いい加減にしろよってくらい無責任にも僕の背中を押してくれました。そして僕たちは、何もわからぬ一歳半の長男にそのプレッシャーが伝わって、彼の行動がおかしくなってしまうほど緊張して渡米しました。

 実際にSLF教授に会ってみてFL君が正しかった事がわかり、どれほど救われたかわかりません。ボスは大変気さくな日本人びいきの人である事がわかりました。昼には箸を使って寿司をムシャムシャ食べてたりします。仕事に関して、実験結果などの評価については大変厳しくドライな側面がありますが、これは理解可能で納得ができます。また、部下の僕から見ても大変良く働きますが、部下にはプレッシャーをかけないようにしていると話していました。それが創造的な仕事を生み出すこつなのだそうです。

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