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日米医療の違い17

 僕が研究をしていた大学病院は生体肝移植がさかんに行われている病院でした。ある時、そこの病院で生体肝移植のドナーとなった方(患者さんの兄弟だったと思いますが)が、手術で死亡してしまう、という事故が起こりました。

 生体肝移植は、健康な人をドナーとし肝臓をいただいて移植臓器として用いる物ですから、ドナーの安全が担保されると言う事が前提です。

 実際には開腹手術をして肝臓を取り出すと言うのは大変に大きな手術侵襲を伴いますから危険はゼロではありませんし、実際日本でも米国でもヨーロッパでもドナーの死亡例は報告されています。また、技術にはlearning curveというものがありますから、そう言ったことまで考えると、ドナーの安全が担保される為には、さまざまな要因が関与すると思います。

 しかし基本となる前提に変わりありません。

 当然ニューヨークのメディアでも大きく取り上げられ、問題となりました。その後、成人の生体肝移植プログラムはしばらく中止せざるを得ない事態となりました。

 ここで数日後びっくりすることが起きました。看護師たちが病院の目の前で抗議行動をおこしたのです。

「自分たちの労働環境が劣悪な為、十分な看護をすることが出来ずドナーの患者さんが亡くなってしまった。我々の労働条件を改善せよ!」

という主張でした。

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