国際学会1
先週から今週にかけて、小さな国際学会でLos Angels郊外の小さな街に行ってきました。この街はこじんまりとした小さな街で、ショッピングセンターと美術館があります。街を歩いている日本人以外の多くの人も観光客の様で、ちょっとした買い物スポットになっている様な感じです。そのサイズに合わせて学会自体もこじんまりした、at homeな雰囲気に包まれたものでした。
米国で行われる大きな学会は、基本的にヨーロッパ、アジアなどからも多くの人々が参加するので、米国XX学会といっても国際学会としての色合いを強く持っているようです。僕はそれ程多くの学会に参加した事がある訳ではないのですが、基本的に学会やその会合ごとに明確なゴールが設定されており、それを達成する為に皆が集まってきます。これらの学会は非常に規模が大きく、サイエンスのレベルも高く、世界中から人々が集まるので大変勉強になります。学会もそれを前提として運営されているように見えます。問題を挙げるとすれば、規模が大きすぎて学界全体を見て歩くというのが難しい、参加者が一体感を持ちにくい、と言う所でしょうか。他の学会の話を聞いても大体同様の傾向があるようです。
僕が今回初めて参加した学会は34回も続いている小さな国際学会なのですが、僕の大親分にあたる人が二代前のpresidentで、親分が評議員をしている事もあり、出席が義務づけられている様な所があります。この学会は、ちょっと変わった、というか珍しい雰囲気に包まれていました。一応、「学会」なのですが、予備知識として聞いていたのは「古くからのヨーロッパの雰囲気をのこした学会」という事でした。行ってみると、学会のサイズは日本で言うなら大きな研究会くらいのサイズですが、4日間も開催され、そのスケジュールは日本やアメリカの学会にはないものでした。初日はパーティ、2日目はコンサート、3日目には遠足、そして4日目には再びパーティ(この時は毎年ダンスの出し物が恒例となっているようです。今年はサルサでした。)と毎日学界全体のイベントが組まれています。多くは奥さん同伴で出席し、奥さんの分も参加料を支払います。参加費は学会費としてはべらぼうに高く、(もちろん割安ではありますが)同伴者の分までとられますからかなりの出費になります。2日目のコンサートと3日目の遠足は学会がバスを用意して出席者とその家族がみんなで出かけます。3日目の遠足などは、昼過ぎから学会の全ての機能が停止して、会長も含め、全ての役員とその家族が参加します。今年はなかったのですが、例年は奥様方が参加する観光プログラムも連日組まれていて毎日忙しいのだと、大親分の奥様がおっしゃっていました。そして最も驚く事に、最後のパーティではどこからわいて出てきたのかと思う程の人数が集まりました。どうやら学会場に全く足を運ばない人々も相当数いる様なのです。
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