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はじめのはじめ

 2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロがおこった約1週間前、僕はニューヨークのマウントサイナイ医科大学というところから、留学受け入れを承諾する知らせをもらっていました。何年も前から米国留学を希望し、ようやく夢の一つが実現しかかったところでした。結婚し、新しい命を授かった後でもあり、不安もありましたが、家族を含めた周囲の人々の理解にも助けられ、2001年12月より渡米する事となりました。そして2年の予定であった留学生活は結局3年8ヶ月あまりに及ぶ事となり、あの時から明日で5年になります。

 海外生活を送った多くの日本人が、自分の体験した異国文化と日本との違いについて語ろうとします。通常、その異文化体験は個人によって様々で、一定の真理は含まれているかもしれませんが、直接一般化するのは難しいと思います。しかし、こういう話は体験した人の個性と相まって面白みを持つ事も多いと思います。

 2005年8月に帰国し、自分も何かを残してみたいと考えるようになり、自分の体験とそこから思う事を徒然なるままに記してみようと思います。ニューヨーク帰りの日本人の「滞在記」など、ちまたにあふれていますが自分の体験はどのくらい世の人から読んでいただけるのだろうか、楽しみでもあります。

 また自分の意見を公表するに際しては、責任と覚悟が必要になると考えております。僕の文章に間違いのある場合には御詫びして訂正させていただきますので、ご指摘いただければ幸いです。

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