2008年9月15日 (月)

ドラえもん

池袋の東京芸術劇場で舞台版ドラえもん のび太のアニマル惑星 を見てきました。


公演が始まる前、会場に入った時に「ずいぶんスタンド花が多いなぁ」と感じました。通常、子供向けの演劇などではあまり見ない光景です。席に着くと、タヌキとブタ(の格好をした役者さん)がパンフレットを売っていました。買ってみると、そこにオフィス・ザ・サードステージの文字が。え?と思って開いてみると演出・鴻上尚史となっているではありませんか。

「のび太のアニマル惑星」には漫画も映画版もあります。舞台化に際して、ストーリーのアレンジはなされなかったようです。そのためでしょう、アニメがそのまま使われているところもありました。でも、当然のことながら、舞台ならではの演出もたくさんありました。舞台の奥行きと観客席まで使った立体的な演出は舞台でないとできないものです。また、タケコプターで空を飛ぶところは、黒子が模型を操ったり、ワイヤーアクションを使ったりしていました。後半にでてくるミュージカル仕立ての演出も自然に楽しめるものでした。 子供そっちのけで楽しめたのは、役者同士の細かな台詞回しや、笑いのとり方でした。舞台ならではの味がして、ライブの良さが出ていると思いました。


キャストの方々も、ダンスに余裕のないのび太くん、微妙に突っ込むしずかちゃん、そのまんまのジャイアン、素で言ってるのでは?と思わせるスネ夫まで、実にはまっていました。アニメがそのまま使われているところもありましたが、違和感を感じさせないほどでした。子供達は原作に出てくるイメージどおりの登場人物を見て、ドラえもんの他のストーリーもリアリティを感じながら楽しめるようになるのではないかと思いました。 


ドラえもんはさすがに着ぐるみでしたが、あのでっかい頭の中に入っていた人がどうやって視野を確保していたのか不思議でした。

あまり期待せずに行ったのですが、予想外の事に学生時代を思い出し、大変楽しめました。最近「カンフーパンダ」はじめとし、子供向けの作品に感動する傾向が強いのですが、まぁ、楽しんだもの勝ちだと思っています。


それにしても、ニムゲと戦うときに登場した巨大な空気砲は感動しました。空気砲から発射された「弾」がもやもやとした煙の輪となって、観客の頭の上を飛んでいくのです。5メートル以上は確実に飛んでたと思います。

あれ欲しいなぁ。

2007年10月10日 (水)

うれしかったのだろうか、、、。

プラハの町を歩いていて、特にローマ時代のものと思われる彫刻や建物にある装飾で気になる点がありました。

人の足場が筋骨隆々とした人によって支えられている、という形をとっている事が多いのです。バルコニーの柱がそのような人間の形に彫刻されていたり、人物彫刻の土台がそのようにデザインされていたりします。彫り込まれた人々はみな必死の形相です。鎖がかけられている事もあります。当時の為政者にとっては力の象徴だったのでしょう。

時代の違い、価値観の違いなのでしょうが、そういう状況になったら僕はうれしいだろうか?とふと考えてみると、答えは否。人に何かを強要し、踏み台にして自分が高みに登ってもうれしくないと思うし、そのような人を見ても僕は羨ましいと感じないと思います。

精神的、経済的には現代も同様の構造があるのではないか、という意見もあるかもしれません。また、ヨーロッパの彫刻ほどあからさまではありませんが、それに近い事が好きな人は現代日本社会にもいるかもしれません。ただ、個人的には「人にあからさまに何かを強要し、それにより満足を得たり、自己の力を誇示する」感性は持ち合わせていないつもりです。

僕は、それとは反対の方向に進みたいと思います。

そんな事を考えていたら、チャップリンの"The Great Dictator" (1940)の演説を思い出しました。

最初の部分だけ拙訳を添えてご紹介します。(間違えていたらご指摘ください。)

I'm sorry, but I don't want to be an Emperor - that's not my business. I don't want to rule or conquer anyone. I should like to help everyone, if possible -- Jew, gentile, black man, white. We all want to help one another; human beings are like that. We want to live by each other's happiness, not by each other's misery. We don't want to hate and despise one another. In this world there's room for everyone and the good earth is rich and can provide for everyone.

申し訳ない。けれど私は皇帝になりたいとは思わないのです。興味がありません。私は征服したり打ち破ったりなんて事をしたくはないのです。可能であれば、ユダヤ人、非ユダヤ人、黒人、白人、全ての人を助けたいと思うのです。私たちは、人である限り助け合いたいと思っているはずです。私たちは互いの幸福により生かされたいと願いますが、他人の悲劇を食い物にしたいとは思わないものです。互いに憎み蔑み合うなんて事は望みません。この世界は皆が仲良く暮らすだけの余地がありますし、大地は肥沃で全ての人に恵みを与えてくれるのです。

ここから後が一段と良くなっていくのですが、、、。興味のある方はこちらをご覧ください。映像とともにテキストが参照できます。

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