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ワインをめぐる小さな冒険

ワインをめぐる小さな冒険 (新潮新書 239) を読みました。とても愉しみながら読みました。


ワインを語るのは大変です。日本酒にたとえれば、米の品種、田んぼの位置と土質と、その年の天候、それに作り手と、それぞれについてケンケンガクガクあるわけです。一見同じ名前のワインでも作り手によって味が違うっていうんだからもう大変です。素人がおいそれと踏み込む事のできない、青木ヶ原の樹海のような世界がひろがります。


でもそんな事を知り尽くしていなければ語っちゃいけない、なんて事はないでしょう。素人なりに美味しいものの悦びを感じますし、自分なりに表現しようとすることに制限はないはずです。


ただ、料理や酒を語るのに、「うまい」、「おいしい」、だけで表現しようと思っても伝わりません。「やばい」なんてのを付けてみても、程度をあらわすだけで、質の違いを表現する事はできません。語彙、表現力が大切だと思います。その点で言えば、上手な文章を読むのは勉強になります。


最近「美味しんぼ」みたいなのは流行らないのかも知れませんが、やっぱり言葉で表現しておくと、記憶がより鮮明に残る事は間違いないのだと思います。


この本を読んでいて20年近く前の二つの記憶がレストランとともに思い出されました。


一つは 「ロゼに栄光の日をふたたび」。


もともとロゼワインは好きです。あまり高級ではありませんが、気軽に飲むのになかなかよろしい。その昔は、まずい赤や白を飲むくらいならロゼが良いと思っていました。まずい赤、白、の代用くらいにしか思っていなかったロゼの美味しさを教えてもらったのは、飯倉のプロヴァンス・ミレイユというフレンチレストランでした。きりっと冷えたプロヴァンス・ロゼは今の季節にぴったりです。


その店では毎年初夏にプロヴァンス・ロゼの飲み放題フェアをやっていましたっけ。もう20年も前の話です。記憶が確かなら、樽から豪快についでもらっていたような気がします。そしてそのミレイユのブイヤベース、豊富な魚介類が潮の香りとともに立ちこめる、それはそれは美味しいものでした。それに小さなパンを浮かべ、少量のチーズとともに食します。今こうしていても味が思い出されて唾液が出て来るほどです。


今もあるのかな、とネットで見てみたら、西日暮里に移転してしまったのですね。いつかまた再訪したいです。


本書ではロゼと和食を合わせる話が出てきます。著者はトンカツとの組み合わせがお勧め。食欲をそそる美文がつづられます。ロゼ、その他にも焼き鳥やちょっと癖のある野菜の天ぷらなどにもとても合いそうです。


もう一つの章は  「武門の誉れシャトーヌフ・デュ・パプ」。


20歳になったばかりの頃、飲みつぶれた僕を一晩介抱してくれた悪友二人が僕に謝礼を要求してきました。確かに当時は90キロ近くありましたから、僕を運ぶだけでも相当大変だったと思います。それでも、彼らが勝手に設定した時給で朝までの時間分を要求してくるのですから酷い話です。言うに及んで「友達だからすこし安くしてやる」とくるのですから、堅気の人間とは思えません。結局、金銭の授受はせず、男3人でフランス料理を食べに行く事になりました。今考えても変な男たちです。

訪れたのは当時六本木に開店して間もなかったTera'sでした。アヤシい男衆3人組を、なぜか快くもてなしてくださいました。プロとして当然の事、と言ってしまえばそれまでですが、おかげでそれ以降、僕たちは度々お世話になる様になりました。フレンチレストランなのになぜか夜中2時まで営業していて、夜遅くに時々うかがっては色々な味を教えて頂きました。そのTera'sの寺島シェフが、学生の僕たちでも飲めるコストパフォーマンスに優れた赤ワインとして、勧めてくれたのがこのシャトー・ヌフ・デュ・パプでした。なんにも知らない僕たちは◎◎の一つ覚えのようにこのワインばかり飲んでいたように思います。Tera'sも今はたまプラーザに移転しています。こちらは今でも時々お世話になっています。


本書を読んでいる間、そんな思い出が頭の中を去来していました。気がつくと自分は、口の中を唾液で一杯にしながら他人のワイン談義を読んでいます。


やっぱりこういうものは、現物で愉しまなければ!


アンリ・ジャイエ「ワインは人の心を通じ合わせてくれるのだから、一人で飲んだりしちゃあいけないよ。テーブルに水しかなければ、政治の話でもすればいいだろう」

ワインをめぐる小さな冒険 (新潮新書 239) Book ワインをめぐる小さな冒険 (新潮新書 239)

著者:柴田 光滋
販売元:新潮社
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コメント

私は基本はフランジアの3リッターボックス(スーパーで1300円くらい)です。ww
赤も白もまぁまぁ飲めます。

でも「特別な人とこの1本」がいいなと思う時はこれです。
Hill of Grace!
高いですけど絶対お勧めです。
フランスのsyrahとは微妙に違うスペルでShirazですが…。
http://www.henschke.com.au/

かんけりさん いつもコメントどうもありがとうございます。

Hill of Grace
飲んでみたいです。

僕、恥ずかしながら、シラーって全部Shirazなのかと思ってました。

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